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イチョウ抽出物の毒性・発がん性試験(強制経口投与)報告書

NTP TECHNICAL REPORT ON THE TOXICOLOGY AND CARCINOGENESIS STUDIES OF GINKGO BILOBA EXTRACT (CAS NO. 90045-36-6) IN F344/N RATS AND B6C3F1/N MICE (GAVAGE STUDIES)
http://ntp.niehs.nih.gov/ntp/htdocs/LT_rpts/TR578_508.pdf
最終バージョン
結論:オスF344ラットでは、甲状腺ろ胞細胞腺腫の頻度増加にもとづき発がん性についての幾分かの根拠がある。単核細胞白血病と肝細胞腺腫の増加もイチョウ抽出物の投与と関連するかもしれない。メスF344ラットでは、甲状腺ろ胞細胞新生物の頻度増加にもとづき発がん性についての幾分かの根拠がある。鼻の呼吸上皮腺腫の増加もイチョウ抽出物の投与と関連するかもしれない。オスB6C3F1/Nマウスでは肝細胞がんと肝芽腫の頻度増加に基づき明確な発がん性の根拠がある。甲状腺ろ胞細胞腺腫の頻度増加もイチョウ抽出物の投与と関連するかもしれない。メスB6C3F1/Nマウスでは肝細胞腺腫、肝細胞がん、肝芽腫の頻度増加に基づき明確な発がん性の根拠がある。
イチョウ抽出物の投与は雌雄ラット及びマウスの肝臓、甲状腺、鼻と雌雄マウスの前胃の非腫瘍性病変の頻度を増加させる。オスのラットの腎症の重症度増加もイチョウ抽出物の投与による。
(発がん性に関しては微妙な所見ではあるが、わざわざ摂るのは全く薦められない)