食品安全情報blog過去記事

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WellnessLetter

Decaf: A Healthy Choice?
by Berkeley Wellness | April 16, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/decaf-healthy-choice
ほとんどのヒトは眠れなくなったりいらいらしたりしないという理由でデカフェコーヒーを飲むが、一部の人はそのほうが健康によいと信じている。レギュラーコーヒーはほぼ全ての健康上の罪について潔白であるとされ実際にはメリットがあるかもしれないのに。デカフェの方がレギュラーより健康的なのか?あるいはデカフェが健康リスクになるのか?一方お茶が健康によいと聞いてお茶を飲むアメリカ人も多い。もしデカフェティーを飲むなら、その方が健康的なのだろうか?いくつかのQ & Aを示す。
デカフェコーヒーにはどのくらいカフェインが入っているのか?
デカフェコーヒーは少なくとも97%のカフェインを取り除かなければならない。6オンスのコーヒー1杯あたり100-150mgのカフェインが含まれるがデカフェは約5mgである。お茶のカフェインはコーヒーより少ないので、デカフェティーのカフェインはデカフェコーヒーよりさらに少ない。
コーヒーやお茶からはどうやってカフェインを除くのか?
3つの方法がある:有機溶媒(塩化メチレンや酢酸エチル)、二酸化炭素あるいは水を使う。酢酸エチルは果物に由来するのでこれを使ってカフェインを抜いたコーヒーはしばしば「ナチュラル」デカフェと称される。他の方法を使う業者もある。
特定タイプのデカフェのほうがいいか?
ノー。何年もの間塩化メチレン(実験動物に吸入させるとがんができるのでヘアスプレーには禁止されている)を使ったデカフェ工程に対して懸念があったが、動物に飲ませた場合には発がん性はない。いずれにせよデカフェコーヒーにはほとんど残っておらず、ヒトがデカフェコーヒーを飲んだ場合危険だという根拠はない。FDAはこの化合物をカフェインを抜く工程に使用することを認めている。スターバックスを含む多くの企業は消費者が好むという理由で塩化メチレンを使っている。
レギュラーコーヒーに健康リスクはあるか?
コーヒーは多くの病気の原因になると批判されてきたがそのほとんど全ては問題がないことがわかっている。カフェインには実際にはメリットがあるかもしれない。
デカフェについてはどうか−リスクはあるか?
デカフェはレギュラーコーヒーよりは研究されていないが、同様にいくつかの健康上の怖い話が主張されそれらは否定されてきた。デカフェコーヒーにはレギュラーコーヒーと同じような作用もある。
デカフェティーはレギュラーより健康的か?
ノー。お茶が健康によいことを示唆する研究はレギュラーティーについてのもので、その作用はフラボノイドによると見なされている
将来
研究者らは最大98%カフェインの少ないコーヒーを交配しているが、市販されるのは何年も先だろう。

  • カロリーシフトダイエットの誇大広告

The Hype of Calorie-Shifting Diets
by Berkeley Wellness | April 16, 2013(もとは2012年6月の記事)
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/article/hype-calorie-shifting-diets
いつでも新しいダイエット法が、あるいは古いものが新たな装いで宣伝されるが、最近の流行は「カロリーシフト」計画である。推進者は簡単で早い減量を約束しているがこれは注意が必要という兆候である。これについて見てみる。
クラッシュダイエット(短期間で体重を激減させる過激なダイエット)の問題
クラッシュダイエットの基本的問題は、数日以上にわたって大幅なカロリー制限をすると人体は基礎代謝を低くすることで補償しようとするために減量の継続や減った体重を維持するのが難しくなることである。カロリーシフトダイエットの提唱者は毎日摂取カロリーや食品を変えることでこの適応を妨げるという。このダイエットでは普通に食べる日の次の日は300-500カロリーのほぼ断食を薦め、The Fast Dietでは週に2日500-600カロリーにするとしている。別の種類はもっと複雑で、月曜日は1300カロリー、火曜日は2000カロリー、水曜日は800カロリー、木曜日は1800カロリーなどとしている。Fat Loss 4 Idiotsはあなたの多く食べる日と少なく食べる日をソフトウエアで指示する。Intermittent Fasting Dietでは一部の日は完全絶食を求める。
食べるパターンや説明は様々で、あるものはホルモンに影響するといいあるものは脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化するという。また秘訣は絶食期間を1日に制限することだと言ったり他のダイエット法と違って筋肉が減ることはないと言ったりする。さらに炎症を減らし慢性疾患を予防するとか人体の毒素を排出してきれいにするなどの主張をしたりする。
これまでのところこれらの理論にはしっかりした根拠はなく、長期の安全性や有効性を示したものはいない。
それほど早くない
ヒトのダイエットについてはあまり良い研究はない。マウスの実験では1日おきの絶食は減量効果はない(単に絶食でない日に2倍食べた)が、インスリングルコース代謝改善などの良い影響はあるかもしれない。一部の広く宣伝されている制限食動物実験は寿命が長くなったが、それらはカロリーシフトではないしヒトで証明されたわけではない。2005年にAmerican Journal of Clinical Nutritionに発表された小規模試験では3週間の断続的絶食で体重が少し減りインスリン量が減ったが、多くの人は絶食の日にいらいらしたり空腹や便秘を報告し、研究者らはほとんどのヒトにとってこのダイエット法は長期間行うのは困難だと結論している。
基本
もし食べる量が減れば体重が減るのは明確である。そしてあなたが健康であれば時々24時間絶食しても有害影響はないだろう。他のクラッシュダイエット同様、最初は主に水分が失われることで減量できるだろう。しかしこれは長期間にわたる解決法にはならないし健康的な食生活でもない。宣伝する人たちはいるがほとんどのヒトはカロリー摂取量の激しい増減にはよい気分にはならず、きっちり守ることはできない。もし摂食障害がある場合にはリスクが大きい。