食品安全情報blog過去記事

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FDAはリンゴジュースのヒ素の「アクションレベル」を提案

FDA proposes “action level” for arsenic in apple juice
July 12, 2013
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm360466.htm
FDAの検査と解析でリンゴジュースの全体的な安全性を確認
FDAはリンゴジュースの無機ヒ素のアクションレベルとしてEPAの飲料水基準と同じ10ppbを提案した。
FDAは過去20年間リンゴジュースのヒ素を監視し続けていてヒ素濃度は一部の例外を除き低いことを一貫して発見し続けていた。しかしながら新しいツールによりヒ素を無機ヒ素有機ヒ素に分けて測定できるようになった。昨年FDAは94検体のリンゴジュースのヒ素についての知見を発表し、検査した検体の95%は総ヒ素が10 ppb以下で、100%が無機ヒ素10ppb以下であった。
提案された10 ppbはこれらのサンプリングデータと最近完了したリンゴジュースの無機ヒ素のピアレビューされたリスク評価に基づく。評価は生涯暴露に基づく。
無機ヒ素は天然及び過去のヒ素含有農薬の使用などにより環境中に存在するため食品から検出される。無機ヒ素は発がん性の他に皮膚障害、発達への影響、心血管系疾患、神経毒性、糖尿病と関連する。
提案されたアクションレベルについては60日間パブリックコメントを受け付ける。
企業向けガイダンス案
Draft Guidance for Industry, Arsenic in Apple Juice: Action Level
http://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ChemicalContaminantsMetalsNaturalToxinsPesticides/UCM360048.pdf
(2008年に設定した懸念レベルは23 ppb。なおFDAが他に対応しているあるいは対応を計画中のヒ素含有食品は、ボトル入り水(基準値を10ppbに設定)、家禽用のロキサルソン(企業が自主的に販売中止)、コメ及びコメ製品(現在レビュー中))。

  • FDAは何故リンゴジュースのヒ素の「アクションレベル」を提案したのか?

Why FDA Proposes an ‘Action Level’ for Arsenic in Apple Juice
July 12, 2013
By: Michael R. Taylor, J.D.
http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2013/07/why-fda-proposes-an-action-level-for-arsenic-in-apple-juice/
リンゴジュースのヒ素のアクションレベルをEPAの飲料水基準と同じ10ppbに設定した。
リンゴジュースに含まれる無機ヒ素の量は通常これより低い。