食品安全情報blog過去記事

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我々の食品中の汚染物質を同定する

Spot on chemical contaminants in our food
Monday 15 Jul 13
http://www.food.dtu.dk/english/News/2013/07/Spot-on-chemical-contaminants-in-our-food
一般的デンマーク人は毎日食べる食事中に望ましくない化合物が入っているかどうか心配する必要はない−特にいろいろな食品を食べている場合には。ただしモニタリング調査の結果一部の物質−例えば無機ヒ素やアクリルアミドなど−の摂取量は、健康リスクがあるため、減らすべきである。デンマーク工科大学国立食品研究所の最新報告。
国立食品研究所はデンマーク獣医食品局からの要請で2004-2011年に食品中の化学汚染物質の調査を行った。デンマーク人が食べている特定の食品と汚染物質の関連を評価し、2003年の報告より多数の化合物を調べた。
一般的にはデンマーク人は毎日食べる食事中に望ましくない化合物が入っているかどうか心配する必要はない。ただし特定の化合物の摂取量を減らすことにはメリットがあるであろう。それは無機ヒ素、アクリルアミド、鉛、カドミウム、PCB、ダイオキシンである。2003年に比べるとダイオキシンとPCBは減少傾向であるがさらに努力が必要である。
アクリルアミド
デンマーク成人は平均1日に16microgのアクリルアミドを摂取している。これは2007年の24 microgよりは少ない。減少した原因はフライドポテトのアクリルアミドが減ったためである。しかし国立食品研究所は平均摂取量でも健康リスクとなり、摂りすぎであるとみなしている。成人の主なアクリルアミド摂取源はジャガイモ製品36%、コーヒー30%、パン13%である。子どもはジャガイモ製品43%、チップスやチョコレート20%、パン165である。
コメ製品の無機ヒ素
無機ヒ素の摂取についてもメディアの注目を集めている。特に問題になっているのが赤ちゃんや幼児がライスクラッカーやおかゆに由来する無機ヒ素に暴露されていることである。デンマークでは全年齢の無機ヒ素摂取にコメが重要な要因である。長期に摂取すると無機ヒ素はがん発症リスクを増加させる可能性がある。国立食品研究所は食事からの無機ヒ素摂取量が多すぎるため健康のために減らすべきだと評価した。
全ての化合物について、多様な食品を食べることは健康リスクを減らす。
報告書本文
タイトルは残留農薬
Pesticide residues results 2004-2011
http://www.food.dtu.dk/english/~/media/Institutter/Foedevareinstituttet/Publikationer/Pub-2013/Pesticide-residues-results-2004-2011.ashx