食品安全情報blog過去記事

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ボツリヌス症 米国(第7報)自家製ヘラジカ肉缶詰

Botulism - USA (07): (WA) home-canned elk meat
2013-07-21
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20130721.1837410
Date: Sat 20 Jul 2013 Source: KPLU [edited]
地元の食べ物を食べようという運動の一環として自家製缶詰が流行している。正しく行えば冬の間に自分で育てた野菜や果物や肉を楽しむことができるが、間違うと死ぬまでいかなくとも恐ろしい結果になる。ワシントン州の男性が痛い目にあって学んだ。
2013年5月13日、目覚めるとものが二重に見えた。夕方には足がゴムのように感じた。翌朝はさらに悪化して壁にぶつかった。発症の前日、一週間前に自分で作った缶詰ヘラジカ肉を食べていた。病院に行って脳卒中ではないと診断されて帰ったが数時間後には再び病院に行くことになる。ものを飲み込みにくくなり、翌日は発語不明瞭でまぶたが垂れ下がっていた。やがて目が閉じ呼吸が浅くなった。最終的にボツリヌス症と診断された。
彼の間違いは缶詰を作る前の計画が不十分(圧力鍋が小さすぎて工程をとばした)、疑わしいときは捨てる(瓶のふたがはじけ飛んでいたのに食べた)、の二つを守らなかったことである。