食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 閉経後女性コホートにおける成人身長と異なる部位のがんリスク

Adult stature and risk of cancer at different anatomic sites in a cohort of postmenopausal women
Geoffrey C. Kabat et al.,
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 2013; 22(8): 1353-63
http://cebp.aacrjournals.org/content/early/2013/07/25/1055-9965.EPI-13-0305.abstract
女性健康イニシアチブ(WHI)の参加者144701人の身長と全てのがんの合計及び19部位のがんの関連を調べた。フォローアップ期間の中央値12年で20928例のがんが同定された。
既知のリスク要因で補正して、Cox比例ハザードモデルを用いて身長10cmあたりのハザード比(HR)と信頼区間(CI)を求めた。
身長はすべてのがんのリスクと正の関連があり(HR = 1.13; 95% CI, 1.11–1.16)、甲状腺、直腸、腎臓、子宮内膜、結腸、大腸、卵巣、乳、多発性骨髄腫、黒色腫と関連した(HRの範囲は乳がんの1.13から多発性骨髄腫と甲状腺がんの1.29まで)。この関連は一般的に交絡因子の補正には関係ない。この研究は身長とがんリスクの関連についてさらに確認するものである。
(これまでの報告とほぼ一致。理由は細胞が多い・成長ホルモンが多い・身長に関連する遺伝子ががんにも関連する・栄養状態がよい、などが考えられ一部は肥満によるがんリスク増加とも共通である可能性があるが不明。だからといってがん予防のために身長を伸ばすなとは言わない。戦後日本人の平均身長は大体10cmほど伸びている。北欧人は日本人より約10cm高い。)

  • がんの家族歴とがんリスク:症例対照ネットワーク研究

Family history of cancer and the risk of cancer: a network of case–control studies
F. Turati et al.,
Ann Oncol (2013) doi: 10.1093/annonc/mdt280 First published online: July 24, 2013
1991-2009年の12000症例と11000の対照群で、同じ部位のがんリスクが家族歴で上がることは知られているが、違う部位のがんリスクも上がることを見いだした。

  • シーフードウォッチ

Monterey Bay Aquarium Seafood Watch
http://www.montereybayaquarium.org/cr/cr_seafoodwatch/download.aspx
持続可能な、健康にとっても良いシーフードの選択を推奨するポケットガイド等を出している