食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

安いお茶のフッ素濃度は健康リスクとなるか?

Behind the headlines
Do fluoride levels in cheap tea pose a health risk?
Thursday July 25 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/07July/Pages/do-fluoride-levels-in-cheap-tea-pose-a-health-risk.aspx
Daily Telegraphが、安いスーパーマーケットブレンドのお茶を良く飲むヒトは骨や歯に問題がおきるリスクが高いと報道した。この話はいろいろなブランドのお茶のフッ素濃度を調べた研究に基づく。フッ素は健康な歯や骨に必要なミネラルであるが過剰摂取でフッ素症を誘発する。フッ素症は歯の色が変わったり骨が痛い、堅くなるなどの症状である。
この研究では安価な自社ブランドのお茶のフッ素含量が高価なブランド品より平均すると多かった。研究者らは毎日安いお茶を1L飲む成人のフッ素摂取量が米国の専門家による推奨摂取量を超えると計算している。しかしながら、フッ素症は通常天然に飲料水にフッ素濃度が高い国で見られ、英国ではめったにない。この研究は興味深いものであるが、安いお茶を飲むことでフッ素の摂りすぎリスクになることを示したものではない。毎日1L以上のカフェイン入り飲料を飲むことは薦められない。
(茶葉のフッ素濃度は93 〜 820mg/kg でいれた場合は0.43〜 8.85 mg/L。茶葉をそのまま食べるとかしなければ普通は気にしなくていい。)