食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 控訴裁判所はニューヨークの大サイズ炭酸飲料禁止は違憲と判断

Appeals Court Rules NY's Big-Soda Ban is Unconstitutional
7/30/2013
http://www.hollywoodreporter.com/news/appeals-court-rules-nys-big-595489
レストランや映画館でのサイズの大きい砂糖入り炭酸飲料の販売禁止は、4人の判事の全員一致で違憲であると判断された
Matter of New York Statewide Coalition of Hispanic Chambers of Commerce v New York City Dept. of Health & Mental Hygiene
Decided on July 30, 2013
http://www.nycourts.gov/reporter/3dseries/2013/2013_05505.htm

  • BPA乳がん:学者が統計を都合良く解釈するとき

Forbes
BPA And Breast Cancer: When Academics Spin Statistics
Trevor Butterworth,
7/30/2013
http://www.forbes.com/sites/trevorbutterworth/2013/07/30/bpa-and-breast-cancer-when-academics-spin-statistics/
NIEHSが資金を提供した新しい研究がEHPに発表され、警鐘を鳴らしている。これ自体はいつものことで、EHPには環境について警鐘を鳴らす主張がたくさんある。ただこの研究がいつもと違うのは、その「ヒトの暴露量に相当する量でBPA齧歯類乳がんを作る」という主張ではなく、提示されたデータに意味のある関連がないことである。以下の表を見て欲しい。
(表4:1群30匹前後で、乳腺の病変またはがんは各群1-2例。最も長く最も多く投与した群は病変がゼロ。いつものAna M. Sotoらのグループによる。)
「用量相関はない。たんなる偶然のばらつきである」と国立統計研究所のバイオインフォマティクス副主任のStanley Youngはいう。並べかえるとさらにわかりやすい。
データと主張の強さがかけ離れていることは特に問題がある。今年初めにAAAS学会で発表されまもなく論文として発表されるだろうFDAEPAによる研究では乳がんBPAに因果関係の根拠はない。

  • 医師は授乳期のハーブサプリメントの使用についてよく認識する必要があることを、研究が明らかにする

Study finds physicians need to better recognize use of herbal supplements while breastfeeding
1-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/bumc-sfp080113.php
Pediatrics In Reviewに発表された論文によると、母子の正確な健康評価のために医師が母親のハーブサプリメントの使用について確認することが重要である。
ヒトの授乳中のハーブ使用に関する文献は少なく、数少ない文献も方法に問題があるなどで質が低い。ハーブサプリメントの安全性や有効性についての根拠がほとんど無いにもかかわらず、国内及び海外で広く使われている。