食品安全情報blog過去記事

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一次産業省は酪農部門の暫定措置を検討する

MPI exploring interim measures for dairy sector
20 August 2013
http://www.mpi.govt.nz/news-resources/news/mpi-exploring-interim-measures-for-dairy-sector
一次産業省はニュージーランドの酪農製品をめぐる消費者の信頼を強化するために暫定措置を調査している。
「我々酪農部門はニュージーランドの高い評価を利用しており、その評判は我々の規制制度への強い信頼とニュージーランド製品の品質の上に成り立っている。」MPI長官代理のScott Gallacher氏は述べた。
「過去6か月に集中的におこった出来事は、我々の食品システムのいくつかの要素についての論争の口火を切った。我々はそれに答える必要がある。」
「閣僚は、我々の酪農部門の食品安全システムをどうしたらより改善できるか、長期にわたる助言を提供するための調査過程を確立した。それまで、一次産業省は暫定措置を検討している。」
一次産業省は
 ・製造現場での規制の存在を高める
 ・規制違反検出を改善するために酪農製品の検査レベルを高める
 ・サプライチェーンを通して迅速に製品を追跡し突き止める企業の能力を検査するための追跡シミュレーションを実行する
 ・酪農生産者が製造施設向けに作成しているリスク管理計画のレビューを増やす
「同時に一次産業省は酪農部門のルーチンの違反取り締まり分析のレベルも上げている。我々はさらなる暫定措置が必要かどうか見極める傾向を監視していく。」Gallacher氏は述べた。
どのような食品システムにおいても、その時々によって生じる問題がある。ニュージーランドの食品システムでも変わりはない。我々の検査制度は世界のすぐれた酪農生産国と比較してもしっかりしたものである。問題が生じたときには、取引先とともに敏速に隠し立てすることなくそれらに対応する。食品の安全性にリスクがあるなら公衆に通知し、時には、硝酸問題のようなより広範な基準違反問題についても通知する。
それにもかかわらず、たえず改善の余地がある。これらの暫定措置は消費者の信頼と酪農製品への信頼を強化するための手助けとなると、私は確信している。」とGallacher氏は述べた。

関連

  • Westland Milk Products

基準違反製品は食品の安全上問題ではない
Non complying product not a food safety issue
19 August 2013
http://westland.co.nz/westland-in-the-news
ホキティカにある乳製品会社Westland 乳業は本日、硝酸濃度の高いラクトフェリンパウダー少量が中国に輸出されたと公表した。その製品は追跡され隔離されている。さらに、その硝酸濃度は食品安全リスクとはならない。
最高経営責任者Rod Quin氏はラクトフェリン2バッチ(合算390kg)はそれぞれ610、2198ppmの硝酸濃度だったと一次産業省に報告した。ニュージーランドでの硝酸の最大限度は150ppmである。その製品は当初はWestlandのルーチン検査では違反だとは確認されていなかった。基準に適さないラクトフェリン390kg全てが中国に送られた。
「私達は至急その製品のすべてを探し、隔離する作業を開始し、保留している」とQuin氏は述べた。
Quin氏は硝酸は緑葉野菜のような食品に天然に存在する物質であると言っている。論点はラクトフェリンパウダーに硝酸が存在していたことではなく、390kgが許容レベルを超えていたということである。
「食品安全はこの事例では論点ではない、なぜならラクトフェリンは製品に極めて少量使用されるからである。つまり、硝酸濃度の高いラクトフェリンが食品に加えられたとしても、小売り製品は許容限度より十分低い硝酸濃度を保てるということを意味する。」
Westlandは又、自社の倉庫内にそのラクトフェリンすべてを保留しており、すべてのバッチの再テストを開始している。これまで検査されたその他のラクトフェリン製品すべては、ニュージーランドでの硝酸限度内の結果だった。ほかのWestland製品は影響を受けていない。
「これらの結果とこれまでの調査に基づき、Westlandはラクトフェリン工場だけでの孤立した事件だと考える。硝酸を含む洗剤が、新たに製品製造を開始する前に適切に洗浄されていなかった。
「我々の調査は根本的原因を究明するために進行中であり、是正処置を実行している。だからこのようなことは二度と起こらないと保証する。」とQuin氏は述べた。