食品安全情報blog過去記事

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おまけ(国内ニュース)

・ニュース報道

横浜市は5日、市中央卸売市場(同市神奈川区)に入荷された宮城県気仙沼湾産「活帆立(いきほたて)」の一部から麻痺(まひ)性貝毒が検出されたと発表した。活帆立6枚を一度に食べると致死量に達するとして、注意を呼びかけている

(産経ニュース)

横浜市記者発表資料
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/syoku-anzen/1-2/h250905ikihotate.pdf

5.30マウスユニット/g(規制値:4マウスユニット/g)
なお、致死量は3,000〜5,000マウスユニットと言われています。

このニュースの書き方だとものすごく高濃度のような印象だけれどメディアのいつもの書き方だと「基準値の1.3倍」だよね?「基準値ぴったりの活帆立8枚を一度に食べると致死量に達する」になってしまうのでは? ホタテ一個100g位の計算?そもそも貝類は一般的に内臓部分は食べない方が安全。
サキシトキシンは国際的にはマウスバイオアッセイではなく機器による分析に移行しつつある。日本ではこれができないので「遅れている」。水産物消費量は多いわりにリスク管理は先進国とは言い難い(資源管理もできていないらしいが)。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/pdf/120907_psp.pdf