食品安全情報blog過去記事

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野生キノコの収穫と摂取

Gathering and consuming wild mushrooms
07/10/2013
http://www.anses.fr/en/content/gathering-and-consuming-wild-mushrooms
野生のキノコの中毒リスク
フランスでは毎年、約千件のキノコ中毒の事例が報告されている。消化器症状、腎臓合併症、移植が必要な肝臓障害など、健康上の影響は重大である。これらの中毒事例は入院を必要とし、時には致命傷になる。野生のキノコを安全に採取する助言を後述する。
多くの菌類が食べられないので、野生のキノコの採取にはリスクが避けられない。だからキノコの識別が非常に重要である。
・その状態と識別に疑いがある場合は、キノコを採らない。高い毒性のあるキノコが食べられる種類のものに非常に良く似ていることがある。
・いい状態のものだけを集め、識別を簡単にするためにキノコ全体(軸と傘)を採る
・キノコが汚染物質を蓄積するので、汚れた場所は避ける(道端、工場地帯、ごみ処理地)。疑わしければ捨てる。
・木製または厚紙の箱に分けていれる。腐敗が早まるのでプラスチックの袋に入れてはいけない。
・種類ごとにとったキノコを分けておく。毒キノコは他のものを汚染する可能性がある。
・採った後十分に手を洗う
・その分野の専門家に確認してもらう前に採ったものを食べてはいけない。地域の薬剤師や菌類学会、協会が助言できる。
・冷蔵庫内でいい状態でキノコを保存し、採ってから2日以内に食べること
・十分調理し、ゆっくり時間をかけて適量を食べること、けっして生で食べてはいけない。
野生のキノコを食べて症状(震え、めまい、視覚障害、吐き気、嘔吐)がでたら、直ちに中毒管理センターまたは緊急サービス(ダイアル15)に電話をかけること。
症状が出たことに気づくのは、食べてから12時間以内が最も多いが、場合により、もっと後で起こることがある。
最後の食事をした時間と最初の症状が出た時間をメモしておくことと、識別のためにキノコの食べ残しを保存しておくことが役に立つ。