食品安全情報blog過去記事

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飽和脂肪と心疾患の関連に疑問

Behind the Headlines
Saturated fat link with heart disease questioned
Wednesday October 23 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/10October/Pages/Saturated-fat-link-with-heart-disease-questioned.aspx
BBCニュースが「バターやケーキや脂肪の多い食事に含まれる飽和脂肪のリスクは過剰に悪く言われている」と報道した。BMJのオピニオンに心臓専門医Aseem Malhotra博士が飽和脂肪への警告は見当違いだと書き、過去40年の飽和脂肪を避けるようにという助言は逆説的に肥満と心疾患を増やしてきたと主張している。Malhotra博士は多くの製品から飽和脂肪が減ったがそのぶん砂糖が増え、砂糖の消費量の増加が肥満や糖尿病につながるとしている。さらに血中コレステロール濃度への強迫観念がスタチンの過剰投与につながっているとも言っている。
これは新しい根拠をもとにしたものではなく現行の助言を変えるものではない。人生の他の多くのことと同様、脂肪の摂取についても「何事もほどほどに」が適用される。脂肪は人体にとって必須であるが問題は我々が食べすぎであるということである。現在の助言では男性は飽和脂肪1日30gまで、女性は20gまで、である。