食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

炭酸飲料税の肥満率への影響推定

Behind the Headlines
Effects of a fizzy drink tax on obesity rates estimated
Friday November 1 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/November/Pages/effects-of-a-fizzy-drink-tax-on-obesity-rates-estimated.aspx
「砂糖入り飲料に20%課税することで英国肥満成人が18万人減る」とBBCニュースが報道した。このニュースはBMJに発表された、飲料への課税が肥満の成人を1%減らすだろうという研究に基づくもので、これは英国では18万人を意味する。この価値ある研究は多くの英国の調査データを用いて砂糖入り飲料への20%課税が消費習慣にどう影響するかを推定したものである。一連の統計モデルを用いて20%の課税(70ペンスの缶を84ペンスにする)で砂糖入り飲料の消費量が約15%減ると推定した。これにより肥満成人が1.3%、肥満と過体重の成人が0.9%減ると推定した。特に効果が大きいのは16-29才の若い人である。しかしながらこれはモデルを使った変化率推定でしかない。砂糖入り飲料への課税という政策は政治的には人気がないが、NHSの肥満関連コストが年に50億ポンドになることを考えると将来的には「砂糖税」も検討されるかもしれない。