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食品添加物としてのホウ酸(E 284)と四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)(E 285)の再評価に関する科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of boric acid (E 284) and sodium tetraborate (borax) (E 285) as food additives
EFSA Journal 2013;11(10):3407 [52 pp.]. 24 October 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3407.htm
遺伝毒性に関する懸念はない。ラット、マウス、イヌによる動物実験では生殖機能に影響が出た。トキシコキネティクスのデータは、実験動物とヒトに違いはない。ANSパネルは、ラットでの発生毒性試験のNOAEL 9.6 mg boron/kg bw/dayに不確実係数60を適用してグループADI 0.16 mg boron/kg bw/dayを設定した。食品添加物としてのホウ素の使用による最大の暴露は、子ども0.04 mg boron/kg bw/day、青年0.01 mg boron/kg bw/day、成人0.01 mg boron/kg bw/day、高齢者0.01 mg boron/kg bw/dayである。消費者のみ、子ども、青年、成人、高齢者の食品添加物として使用されるホウ素から推定した95パーセンタイルは、それぞれ 0.56, 0.37, 0.13 ,0.15 mg/kg bw/dayである。ADIを常に超える可能性はないと結論した。