食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 米国のエスニックフードの歴史

History of Ethnic Foods in the United States
December 12, 2013
http://www.ift.org/newsroom/news-releases/2013/december/12/history-of-ethnic-foods-in-the-united-states.aspx
Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safetyの2014年1月号に発表されたレビュー
・メキシコ料理が入ってきたのは1930年代以降。メキシコからテキサスに最初にチリパウダーが輸入されたのが1943年。現在メキシコ料理店は7102。
・イタリアンレストランは10大都市に16783軒ある。1930年代までにニューヨーク市には1万軒ほどのイタリアンレストランがあった。
・米国のチャイニーズレストランは43000軒以上。アメリカナイズされていてオリジナルよりスパイシーではなくMSGを多く使っている。サンフランシスコに中華料理店がオープンしたのは1849年。
・米国の日本料理店は約9000。寿司バーは1957年。日本食が普及し始めたのは1980年代初期。

  • 遺伝子組換えポプラの木の進歩

Significant advance reported with genetically modified poplar trees
12/17/2013
http://oregonstate.edu/ua/ncs/archives/2013/dec/significant-advance-reported-genetically-modified-poplar-trees
オレゴン州立大学の研究者が作った生長が早く害虫に耐性があり少なくとも14年挿入遺伝子を発現している木についての報告。不稔雄。

  • 腹膜透析関連感染予防のための抗菌ハチミツ:無作為化試験

Antibacterial honey for the prevention of peritoneal-dialysis-related infections (HONEYPOT): a randomised trial
David W Johnson et al.,
The Lancet Infectious Diseases, Volume 14, Issue 1, Pages 23 - 30, January 2014
オーストラリアとニュージーランドの26のセンターで行われたオープンラベル試験。抗菌ハチミツ群186人、対照185人。腹膜透析関連感染症無しの生存期間中央値に両群に差はないが、サブグループ解析でハチミツ群は糖尿病患者で最初の感染までの時間と腹膜炎についてリスクが増加した。重大な有害反応と死亡には差がない。結論としてハチミツは勧められない。
(Medihoneyというマヌカハニーをベースにした医療用ハチミツがある。)

  • ScienceShot:生きるために苔を食べる

ScienceShot: Eating Moss to Survive
17 December 2013
http://news.sciencemag.org/climate/2013/12/scienceshot-eating-moss-survive
26℃以上では過熱で死んでしまうナキウサギ地球温暖化により姿を消しつつあり、残っているものはより高いところへ移動している。いかし一部低地の日陰に残っている集団がありその餌が苔であることがわかった。苔は栄養が紙程度しかないので苔を食べる動物は少ないが、ナキウサギはその栄養を搾り取るため一度食べて盲腸糞としてさらにそれを食べる。

  • 肺がん死亡率は減少し続け、がん死亡率全体の減少に寄与

Lung cancer death rates continue to fall, helping the decrease in overall cancer death rates
16-Dec-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-12/nci-lcd121613.php
全国がん統計年次報告書によるTP、肺がんの死亡率が減少し続けている
今年の報告書では65才以上のがん患者の糖尿病やその他の慢性疾患頻度について特集している。患者の1/3が併存疾患をもち、肺がんと大腸がん患者に多く、がんの生存率はがんの種類やステージ等の他併存疾患にも影響を受ける。

  • 鍼で痩せる、についての専門家の反応

英国SMC
expert reaction to acupuncture and weight loss
December 16, 2013
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-acupuncture-and-weight-loss/
雑誌Acupuncture in Medicineが耳の5カ所の鍼のほうが1カ所より腹部脂肪が減ることを示唆する小規模研究を掲載した。
Edzard Ernst名誉教授
そんな治療を調べるのはリソースの無駄
Open大学応用統計学Kevin McConway教授
小規模、脱落者の多さ、全グループで体重が減った、盲検になっていない、など
(韓国の研究らしい)

(ネオニコで検索されているので少々早めにアップしました)