食品安全情報blog過去記事

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論文

The cardiometabolic consequences of replacing saturated fats with carbohydrates or Ω-6 polyunsaturated fats: Do the dietary guidelines have it wrong?
James J DiNicolantonio
Open Heart 2014;1: doi:10.1136/openhrt-2013-000032
http://openheart.bmj.com/content/1/1/e000032.full?sid=b95a6da6-33bc-4244-9a75-6e40c96e311c
飽和脂肪はそんなに悪いのかという議論。
1977年にアメリカ人のための食事目標で、食事からの飽和脂肪とコレステロールの摂取量を減らし炭水化物を増やすことを提案した。しかし炭水化物の摂取量を増やした結果はどうも事態を悪化させたようだ。脂肪は、総エネルギー摂取量が同じなら、2型糖尿病とは関連しない。糖尿病の増加には精製した炭水化物の摂取量増加が寄与していると考えられる。
オメガ6多価不飽和脂肪酸にも有害影響の可能性はある。いずれにしろ低脂肪食が健康に良いという根拠はない。

  • 研究者らは古代の太平洋の移住者の食事に新しい知見を得る

Researchers gain new insights into ancient Pacific settlers' diet
5-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/uoo-rgn030514.php
ニュージーランドのオタゴ大学の研究者らが3000年前の骨を研究し、ポリネシア人の祖先とされる謎のLapita人の食事や生活に新しい光をあてた。バヌアツのEfate島のTeouma遺跡に葬られている49人の成人の骨のコラーゲンの安定同位体比解析を行った。その結果彼らの食糧は栽培された穀物が主ではなく、珊瑚礁の魚、ウミガメ、フルーツコウモリ、自由に動き回るブタやトリであることが示唆された。PLOS ONEに発表。

  • 周産期ニコチン暴露は将来世代のADHDにつながるかもしれない

Prenatal nicotine exposure may lead to ADHD in future generations
5-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/fsu-pne030514.php
The Journal of Neuroscienceに発表されたマウスでの研究。著者らは現在のADHDの増加は戦後の女性の喫煙者の増加と関連するのではと主張。
(マウスだし次世代への影響というのは不確実とはいえ残留農薬よりは可能性は高いだろう)