食品安全情報blog過去記事

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「肥満遺伝子」をもつ人は揚げた食品を避けるべきか?

Behind the headlines
Should people with 'fat genes' avoid fried food?
Wednesday March 19 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/03March/Pages/Should-people-with-fat-genes-avoid-fried-food.aspx
BMJの研究で遺伝的に肥満しやすい人は揚げた食品を避けるべきと示唆されたのを受けて「肥満遺伝子をもつ人はフライ食品を食べると太りやすい」とIndependentが報道した。このニュースは米国での、37000人以上の男女の揚げ物摂取と肥満に関連する32の遺伝的変異を解析した研究に基づく。参加者はどれだけ揚げ物を食べるかを質問され、3-14才の間に身長と体重を何回か測定されている。その結果週に4回以上揚げ物を食べることは、遺伝的リスクスコアの高い人で低い人の2倍BMIへの影響が大きかった。全体としてこの研究は遺伝的リスクに基づく体脂肪の増加と揚げ物摂取の関連について幾分かの根拠を提供するが、参加者は米国の医療従事者で他の集団にはあてはまらないかもしれない。もう一つの現実的限界は、高価な遺伝子検査をしなければ「肥満遺伝子」キャリアかどうかはわからないということである。体重が心配なら、揚げるより焼いたほうが一般的には減量に役立つ。