食品安全情報blog過去記事

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デブ差別は「人種差別より有害」

Behind the headlines
Fat shaming 'more damaging than racism'
Monday May 12 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/05May/Pages/Fat-shaming-damaging-as-racism-study-claims.aspx
Mail Onlineが、「デブ差別fat shaming」を過体重の人を差別することと定義して、「デブ差別は人種差別や性差別より精神や身体の健康に悪い影響がある」と報道した。実際にはこの見出しの背景の科学は、程度に差はあるが全ての差別には負の影響があることを示唆している。これは高齢者に4年間隔をおいて2回健康状態と差別経験について尋ねた大規模研究で、年齢や体重や身体障害や見た目による差別の経験は自主申告された身体的あるいは情動的健康の悪さと関連することを示唆した。一方人種、性別、祖先、性的指向による差別は身体的あるいは情動的健康への影響は少ないように見えた。
この研究は規模は大きいが限界はある。高齢者のみなので若い世代には当てはまらないかもしれない。差別の内容については調べていない。今後の研究の足がかりとなる可能性がある。