食品安全情報blog過去記事

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化学物質についての物語を理解する

Sense about science
Launch of Making Sense of Chemical Stories
19 May 2014
http://www.senseaboutscience.org/news.php/394/launch-of-making-sense-of-chemical-stories
本日我々は英国王立化学協会の支援を得て化学物質についての神話に人々が迷わされるのを止めるためのガイド「Making Sense of Chemical Stories」を発表した
以下からダウンロードできる
Making Sense of Chemical Stories
http://www.senseaboutscience.org/pages/making-sense-of-chemical-stories.html
科学者、毒性学者、栄養士がよくある化学物質についての誤解を解く
人々は化学物質についての話に怖がる必要はない。現実は以下の6点に要約される
1.化学物質フリーの生活を送ることはできない
2.ナチュラルは必ずしもあなたにとって良いものではなく、人工化学物質は本質的に危険、というわけではない
3.合成化学物質が多くのがんや病気の原因というわけではない
4.「デトックス」はマーケティングのための神話
5.我々は人工化学物質を必要とする
6.我々は規制されていない無秩序な環境の単なる被験者ではなく、チェックはされている
以下コメントとインフォグラフィックス

ガイドブック本文
http://www.senseaboutscience.org/data/files/resources/154/MakingSenseofChemicalStories2.pdf
Sense about science のTracey Brownの前書きに、テレビや雑誌やネットなどで語られる健康や食品や家族や環境などのライフスタイルに関する言説と化学物質の事実の分断が大きくなっている、とある。何かの製品を売るために(デトックスがその典型)何かを悪いものにして不安をかきたて代わりにこれを買えば解決、といった宣伝がなされ誤解が拡大していく。
(先祖の祟りが〜とか言って不安にしてこの壺を買えば解決、みたいな典型的詐欺の手法なんだけどな。)