食品安全情報blog過去記事

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乳製品の飽和脂肪は「糖尿病予防になるかも」

Behind the headlines
Saturated fat in dairy 'may protect against diabetes'
Wednesday August 6 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/08August/Pages/Saturated-fat-in-dairy-may-reduce-diabetes-risk.aspx
Mail Online とDaily Telegraphと Independentがチーズやヨーグルトやその他乳製品に含まれる飽和脂肪が糖尿病予防になるかもしれないと報道した。乳製品に多い種類の飽和脂肪濃度の高い人が2型糖尿病になる可能性が低いことを研究が発見した。バターやチーズや赤身の肉に含まれる飽和脂肪は一般的に不健康とみなされ、2型糖尿病や心疾患、高コレステロールと関連づけられている。研究者らは糖尿病になる前の12132人の血液を調べ、糖尿病にならなかった15164人の血液と比べた。全ての人はヨーロッパ中から参加している。脂肪酸の炭素鎖を識別して解析し、偶数鎖脂肪酸の濃度が高い人が糖尿病になりやすいことを発見した。偶数鎖飽和脂肪酸は人体で合成可能で、酒、ソフトドリンク、マーガリン、ジャガイモの多い食生活である可能性が高い。奇数鎖飽和脂肪酸は乳製品やケーキ、クッキー、ナッツ、種子、果物、野菜の多い食生活である可能性が高い。
全体としてこの研究は関連を示したのみで因果関係は不明である。
(EPIC研究。食事アンケートでは限界があるのでバイオマーカーで摂取の指標にする方法も増えて行くだろう)