食品安全情報blog過去記事

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その他

  • イタリア:警察チームが有名なインフルエンザ研究者が違法にウイルスを売ったと主張

Italy Police claim leading flu researcher illegally sold virus
Science 5 September 2014: Vol. 345 no. 6201 pp. 1105-1106
科学者が危険なウイルスを売買する。企業が違法な動物用ワクチンを売る。腐敗した政府は見て見ぬふりをする。最近完了したイタリア警察の報告書はまるでバイオスリラーである。それによると2000年から2008年の間に、イタリアで40人以上の犯罪組織がイタリアのインフルエンザとの戦いで金儲けをたくらみ、病気を拡散させすらしたという。
この報告書は公表されていないがScienceが入手した。名指しされているのはトリインフルエンザのトップ科学者Ilaria Capuaと彼女の共同研究者Stefano Marangon、Sanofi配下の動物用ワクチン企業Merial社のイタリア支社長Giovanni Cattoli、そしてイタリア保健省の公務員と獣医師らである
名指しされたIlaria Capuaは2013年にイタリア代議員になっているが容疑を否認し政治的意図があると言っている
この報告書は科学者がレビューしていないように見え海外の専門家からも信じがたいとの意見。
(イタリアは警察もマフィアに絡んでたりするのでよくわからない)

  • 理想のチョコチップクッキーの焼き方の科学

The Science Behind Baking Your Ideal Chocolate Chip Cookie
by Anne Miller
September 04, 2014
http://www.npr.org/blogs/thesalt/2014/09/04/345530660/the-science-behind-baking-your-ideal-chocolate-chip-cookie?utm_medium=RSS&utm_campaign=science
あなたは柔らかくて腰のあるものが好きで彼は薄くてパリパリしたものが好き。誰もが好きなチョコチップクッキーを焼く方法があればいいのに。
それがある!マーサ・スチュワートの方法ではなくて、科学で。
古典的なNestle Toll House チョコチップクッキーのレシピをもとに専門家の助けを借りてあなた好みのクッキーを焼くための失敗しない方法を紹介
・ぐにゅっとした感じ:小麦粉を2カップ多く
・こんがりした焼き色:華氏350°F以上、多分360°Fにする。356°Fでカラメル化がおこる
・真ん中が柔らかく周りはかりかり:ティースプーン1/4のベーキングパウダーとティースプーン1/4のベーキングソーダ重曹)を使う
・腰がある:薄力粉を強力粉に代える
・店で買ったようなふうに:バターをショートニングに代える。テクスチャーは良くなるが風味が減るのでバターとショートニング半々がいいかも
・シック(粘度が高い、ぱりぱりしない):焼く前に生地を30-60分冷凍する。これでバターが硬くなり焼いている間の拡散を少なくする
・パウダー感がある:重曹を多くする
・バタースコッチの風味:砂糖の代わりにブラウンシュガー
・均一にしたい:コーンシロップとグラニュー糖1オンスずつ加える
・風味良く:焼く前に生地を最低24時間は冷やす

  • マンハッタンのトコジラミ この都市の災厄における政府の役割

WSJ Morning Editorial Report
Bedbugs of Manhattan
Government's role in the urban scourge.
Updated Sept. 4, 2014
http://online.wsj.com/articles/bedbugs-of-manhattan-1409832454?KEYWORDS=bedbug
何故世界最大の都市にトコジラミがい続けるのか?最近はニューヨークの地下鉄やPacific Investment Managementのマンハッタンオフィスで見つかった。
これは世界で最も嫌われた殺虫剤DDTの禁止に始まりいろいろな殺虫剤が使えなくなったことにも一因がある。トコジラミは数少ない使用できる殺虫剤に耐性を獲得した。

  • 西ナイルとの戦いは空中戦に

Orange County register
West Nile fight is in the air
By MARLA JO FISHER / STAFF WRITER
Published: Sept. 4, 2014
http://www.ocregister.com/articles/mosquitoes-633868-officials-county.html
今シーズンのOrange郡の西ナイルウイルス感染アウトブレイクはこれまで3人を殺し91人が治療が必要なほど重かった。これまでのコントロール対策が効果が無く、火曜日から最も感染が多いSanta Ana地域で殺虫剤の散布を計画している。
蚊が増えているわけではなくて、感染している蚊の割合が高い。Santa Ana地域で捕まえて調べた蚊の約80%が感染していた。他の地域でも72%という数字がでている。
蚊のウイルス保有率が高いのは鳥が感染しているときで、鳥がヒトに感染を拡大させる。どんな鳥でも標的になる。蚊の感染率が異常に高いので人々にはあらゆる水たまりの排除と蚊に刺されないように注意を呼びかけている。西ナイルウイルスのワクチンや治療法はない。
噴霧予定の殺虫剤はスミスリン(フェノトリン)とピペロニルブトキシドからなるAquaAnvilミスト