食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • ビーフードやシリアル、チップスに発がん性化学物質が多い

Dailymail
Baby foods, cereals and crisps found to contain raised levels of cancer risk chemicals
6 September 2014
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2745790/Baby-foods-cereals-crisps-contain-raised-levels-cancer-risk-chemicals.html
FSAのアクリルアミド調査結果を報じたもの。EFSAのプレスリリースも。
OrganixやHeinzのベビーフードにも、ときっちり煽ってる
(Organixはナチュラルでオーガニックだから安全、を売りにしてる)

  • 獣医師が安全性を疑っているにもかかわらず生のペットフードが流行

Raw food pet diet becomes trendy even as vets question safety
By Sophia Harris, CBC News Posted: Sep 07
http://www.cbc.ca/news/business/raw-food-pet-diet-becomes-trendy-even-as-vets-question-safety-1.2756938
ローフードダイエットのペットバージョンが流行。
自然に近い、加工で栄養が失われるという信仰が後押し。しかし獣医師コミュニティでは不安がひろがっている。生の肉を取り扱うことに寄るリスクは大きく、FDAも警告している。ペットフード用の生肉は微生物に汚染されているリスクが高く最終的にヒトにも感染しうる
カナダ獣医学会とカナダ公衆衛生局は共同声明を発表している。
Raw Food Diets for Pets – Canadian Veterinary Medical Association and Public Health Agency of Canada Joint Position Statement
July 18, 2012
http://www.canadianveterinarians.net/documents/raw-food-diets-for-pets#.VAinAxaTHoI
(2012年に警告しているがブームは拡大し続けている、ということ)

コンシューマーラボ
Product Review: B Vitamin Supplements and Energy Drinks (Including B Complexes, Niacin, B-6, B-12, Biotin, Thiamin, and Folic Acid)
Posted: 9/6/14
https://www.consumerlab.com/reviews/Review_B_Vitamins_B-Complexes_Energy-Shots_Thiamin_Niacin_B-6_B-12_Biotin_and_Folic_Acid/bvitamins/
多くのものが間違った量のビタミン類を含むことがわかった
ビタミンB製品については30製品中6製品に問題があった

  • 動物実験を一般の人はどのくらい支持するか?質問による

ScienceInsider
How much does the public support animal research? Depends on the question
By Jeffrey Mervis 5 September 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/09/how-much-does-public-support-animal-research-depends-question
英国ビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)は1999年から1000人の成人に動物実験への態度についての調査にお金を出している。しかし今年はいくつかの質問の言葉を変えてロンドンの世論調査会社Ipsos MORIに調査を依頼した。例えば「動物実験animal experimentation」を「動物での研究animal research」に変えた。一方これまでの傾向を見るために同時にこれまでと同じ調査も、別のサンプルで行った。その結果言葉を変えることで評価が変わった。新しい調査では「他に代替法のない医学研究目的での科学研究に動物を使うことは許容できる」に68%同意で、これまでの「医学研究目的に動物実験は許容できる」は64%同意であった。「代替法がない」というフレーズを加えることも影響がありポジティブな反応が減る。「医学」も大きな影響がある。「代替法のないあらゆる研究に動物を使うことを許容できる」だと同意はたった37%である。
同時に多くの人が今行われている動物実験について理解していないことも明らかになった。例えば英国では既に15年以上化粧品の試験としての動物実験は禁止されているが3人に1人が英国でまだ行われていると言っている。
(一方日本では何の意味もなく動物を使ったと主張する人がメディアを賑わせる。)

ScienceSHOT
California blue whales bounce back
By Virginia Morell 5 September 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/09/california-blue-whales-bounce-back
絶滅を避けるための保護が成功した例として祝福

Natureニュース
シロナガスクジラが米国沿岸で最高レベルまで回復
Blue whales back to their best off US coasts
05 September 2014、Daniel Cressey
http://www.nature.com/news/blue-whales-back-to-their-best-off-us-coasts-1.15846
集団の回復に与える船との衝突の影響に疑問を投げかける研究
Marine Mammal Scienceに発表された研究によると絶滅危惧種とされている最大の動物であるシロナガスクジラ北太平洋での数は生態系が支えられる最大数の97%の約2200と予想している。1971年に商業捕鯨が禁止されているが回復を妨げる要因があるとされてきた。