食品安全情報blog過去記事

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「食品依存」は存在しない、と科学者が言う

Behind the headlines
'Food addiction' doesn't exist, say scientists
Thursday September 11 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/09September/Pages/food-addiction-doesn't-exist-say-scientists.aspx
Mail Onlineが「食品に依存性があるのではなく食べることに依存性がある:貪り食うのは心理的な衝動だと科学者が言う」と報道した。このニュースは科学者が、薬物依存とは違って、食品中の特定の成分に対してヒトが依存症になるという根拠はほとんどないと主張した論文を報道したものである。ある種の食品が依存性があると考えるより食べることとそれに関連する「報酬」プロセスへの行動的依存だと考えた方が有用であろうと主張している。この論文は現在の何故ヒトは食べ過ぎるのかに関する議論に有用な貢献をする。英国や他の先進国での肥満の増加を考えるとこれは重要なトピックである。何故ヒトが必要以上に食べるのかについてはまだわからないことも多い。我々の過食についての考え方は摂食障害の治療法に関連し、考え直すことは衝動的食習慣を克服するのを助けるのに役立つだろう。