Media multitasking 'brain shrink' claims unproven
Thursday September 25 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/09September/Pages/Claims-media-multitasking-shrinks-brain-unproven.aspx
Daily Mailが「複数メディアを同時に使うと脳が小さくなる」と報道した。英国の研究者らがいつも「複数メディアを同時に使う」人々は脳の情動を司る領域の灰白質が少ないことを見いだした。研究者らはメディアマルチタスキングと呼ぶ行為;例えばタブレットでプレスリリース動画を見ながらスマートホンでTwitterフィードをチェックしラップトップで電子メールをチェックする、に関心がある。この研究では75人の大学生や職員にメディアマルチタスキングの習慣について尋ね、脳のMRIスキャンを比較し、マルチタスクが最も多い人で帯状回前部(ACC)と呼ばれるヒトの動機や情動を司ると信じられている領域の灰白質の容量が小さいことを見いだした。臨床的意味は明確ではなく、動機や情動は評価していないし参加者は全て健康で賢い人たちである。
重要なことはこの研究は基本的に単一のスナップショットであり因果関係を証明できない。この研究からはこの領域が縮んだという考えは証明されていない。この領域の小さい人がメディアをたくさん使うのかもしれないしメディア使用で影響されたのかもしれない。
関連
- Senseaboutscience
「如何にして2画面を見ることが脳に障害を与えうるのか」
"How two-screen viewing can damage brain"
http://www.senseaboutscience.org/resources.php/164/quothow-two-screen-viewing-can-damage-brainquot
2014年9月25日のDaily Telegraphと Daily Mirrorの記事の見出しは「如何にして2画面を見ることが脳に障害を与えうるのか」で、「テレビを見ながらスマートホンやタブレットなどの二つ目の画面を見ると脳の障害、鬱、情動上の問題をおこす可能性があると科学者が警告している」と主張する。この報道のもとになった研究は二つの画面を見ることが脳に障害を与えることを示してはおらず、実際には脳に損傷は検出されていない。
その研究の主著者であるUniversity College Londonの認知神経科学者Ryota Kanai博士がこう答えている:
「我々は因果関係を主張していない。この研究は出発点で、二つ目の画面をみることが脳を傷つけるなどのような強い主張はできない。我々が発見したのはメディアのマルチタスキングと帯状回前部の大きさの興味深い関連である。帯状回前部の小さいヒトがマルチタスクしやすい可能性も同じ程度にある。我々は因果関係についての研究を計画している」
(日本人)