食品安全情報blog過去記事

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亜鉛・セレン・クロムの食事摂取基準(DRVs)に関する助言

Advice on DRVs for zinc, selenium and chromium
13 October 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/141013.htm
EFSAは亜鉛・セレン・クロムの食事摂取基準(DRVs)に関する科学的意見を発表した。この意見は全て最終化する前のパブリックコメントのために発表したものである。これはエネルギー・主要栄養素・微量栄養素のDRVsに関する既存の助言のレビューの一環である。

  • 亜鉛の食事摂取基準に関する科学的意見

Scientific Opinion on Dietary Reference Values for zinc
EFSA Journal 2014;12(10):3844 [76 pp.]. 10 October 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3844.htm
平均必要量(ARs)は、体重58.5kgの女性は6.2〜 10.2 mg/日、体重68.1 kgの男性は7.5 〜12.7 mg/日。集団基準摂取量(PRIs)は男女の体重の97.5パーセンタイルから導出し、女性は7.5〜 12.7 mg/日、男性は9.4 to 16.3 mg/日。7か月の幼児から子供のARsは2.4 〜11.8 mg/日、幼児と子供のPRIsは2.9 〜 14.2 mg/日。妊婦と授乳中の女性には、それぞれ胎児と母体の組織、母乳への移行を考慮して1.6 と2.9 mg/日の追加PRIsが見積もられた。

  • セレンの食事摂取基準に関する科学的意見

Scientific Opinion on Dietary Reference Values for selenium
EFSA Journal 2014;12(10):3846 [67 pp.]. 10 October 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3846.htm
成人には70 µg/日の適正摂取量(AI)が設定された。AIは7–11か月の幼児には15 µg/日、1〜3歳の子供には15 µg/日、15〜17歳の青年には70 µg/日となっている。妊婦には成人女性のAIが適用され、授乳中の女性には母乳に分泌されるセレンを補う追加摂取量15 µg/日を見積もり、85 µg/日のAIが設定された。

  • クロムの食事摂取基準に関する科学的意見

Scientific Opinion on Dietary Reference Values for chromium
EFSA Journal 2014;12(10):3845 [25 pp.]. 09 October 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3845.htm
健常者のクロム摂取については有益な効果の証拠がなく、クロムの適正摂取量を設定するのも適切ではないと結論した。