食品安全情報blog過去記事

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下剤の誤用についてのMHRAの声明

MHRA statement on misuse of laxatives
17 October 2014
http://www.mhra.gov.uk/NewsCentre/Pressreleases/CON467366
BBCの10月16日の英国の下剤に関する調査報道について以下のように述べる
ほとんどの下剤は説明書の指示通りに使用すれば安全に使用できる。しかし一部の患者が誤用あるいは濫用していることは認識している。患者と公衆参加に関する専門家委員会(EAG)が最近非処方下剤の患者向け説明書についてレビューを行い、長期間の定期的使用は有害であることと減量の役にはたたないことについての警告をより強調するよう助言した。現在刺激性下剤を販売している企業とこの更新警告を導入するための作業を行っている。
我々は英国で販売されている全ての医薬品の安全性について、誤用や濫用の懸念も含めて継続的に監視していて、必要であれば適切な対応を行う。我々は人々に対し、医薬品を使用する場合には認可されていないインターネットサイトから購入するのは危険であることを再確認する。

慈善団体は下剤の子ども向け販売を規制するよう求める
Charity calls for regulation on sales of laxatives to children
16 October 2014
http://www.bbc.com/news/health-29627112
英国の摂食障害団体が規制の強化を求める
英国の摂食障害患者の80%が減量目的に下剤を使っていると推定されている。スーパーマーケットは若い人に医薬品を販売するのに何もしていない。摂食障害は青少年期に発症することが多く、簡単に痩せようと刺激性下剤を使う。下剤の濫用は下痢、脱水、電解質バランス不良、腎不全、肝障害、心不全、死亡につながる可能性がある。購入できる年齢を16才以上に制限して1パックあたりの数を10錠に減らすこと、販売できるのは薬局に制限すること、減量用ではないと警告することなどを求めている。
だんだん慣れてしまって1日20〜30錠使っていたという体験談
(写真の製品はセンノシド。センナってダイエット用製品に結構入っている。一応食薬区分で濃度の少ない部分は食品なのだがたくさん摂れば医薬品と同等なわけで。)