食品安全情報blog過去記事

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消費者向け情報 あるべきではない食物アレルゲンを見つける

Finding Food Allergens Where They Shouldn't Be
October 23, 2014
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm416577.htm
もしあなたが食品成分にアレルギーがあるなら、多分製品の表示を探すだろう。しかし一部の表示は信頼性が低い。実際FDAの食品リコールの最大の原因は表示されていないアレルゲンである。FDAはそのようなリコールを減らすために働いている:そのようなエラーの原因を調べる、企業と協力して最良の方法を探る、そして新しいアレルゲン検査法を開発するなど。連邦法では米国で販売される食品には主要食物アレルゲンを表示することを求めている。これらのアレルゲン−ミルク、卵、魚、甲殻類、木の実、小麦、ピーナッツ、大豆−は一部のヒトに命に関わる反応を起こしうる。必要なアレルゲン情報のない食品は不正商標表示でありFDAに押収される可能性がある。しかし一般的に企業は自主的にそのような製品をリコールする。
食物アレルギー反応を報告することで協力して
最初のステップはこの問題についてもっと学ぶことである。FDAのアレルゲンコーディネーターのSteven Gendel博士は消費者がGDAの苦情受け付けに食物アレルギー反応を報告することが役にたつ、と強調した。我々が知りたいのはどの食品やどのアレルゲンが最も影響があるのか、どうして表示エラーがおこるのか、である。これらについての答えがリコールの数を減らすのに役立つだろう。
リコールされた食品とアレルゲン
これらの答えを探してGendelはFDAの集めたリコールデータを精査しいくつかの明確な傾向を発見した。2009年9月から2012年の9月の間にFDAに重大な健康リスクとして報告された食品の1/3は表示されていないアレルゲン関係であった。最も多いのはベーカリー製品、スナック、キャンディ、乳製品、ドレッシングの5種類である。関与するアレルゲンとしては乳、小麦、大豆が多い。キャンディの中ではダークチョコレートに表示されていない乳製品が多い。
問題の源
リコールデータからはそのような表示ミスの最も多い原因は間違ったラベルを使ったことであることが示されている。これは成分の異なる製品が似たような包装で販売される場合におこる。また製品に直接印字するコンピュータを使った最新技術などでも間違いがおこっている。このような技術はコスト削減になるが同時に新たなエラーのもとにもなる。データからは企業の注意でリコールが減らせることを示唆する
FDAは新しいアレルゲン検査法を探索している
最も多く使われている検査法はELISAであるが、これは偽陽性の結果を出す可能性がありバックアップ方法が必要である。また似たアレルゲンを識別する必要もある。質量分析やDNAを用いた方法が開発中である。