食品安全情報blog過去記事

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硝酸の多い葉物野菜が「心臓によい」

Nitrate-rich leafy greens 'good for the heart'
Thursday December 4 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/Nitrate-rich-leafy-greens-good-for-the-heart.aspx
Mail Onlineが「葉物野菜には心臓の健康によい化学物質の硝酸が含まれる」と報道した。最近の研究で研究者らがラットに硝酸の多い食事を与えた場合の影響をしらべた。硝酸は多数の化合物といろいろな反応をする。例えば肥料として使われたり、爆弾の活性成分にもなる。ある種の硝酸塩は血管を拡張するので狭心症の薬としても使われる。この研究では硝酸を与えられたラットでは対照群に比べて赤血球数が少なく、エリスロポエチン量も少なかった。赤血球が多すぎるとしばしば血栓ができ、血栓脳卒中のような重大な合併症を引き起こす。この研究では食事中の硝酸を増やすと酸素濃度が低いときにエリスロポエチンを過剰に作ることを止めることを見いだした。この研究はラットであってヒトではないが、緑の野菜を食べるのは常に良いことである。