食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

GIダイエットの「嘘が暴かれる」という主張は誤解を招く

Behind the headlines
GI diet 'debunked' claims are misleading
Friday December 19 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/glycaemic-index-gi-diet-debunked.aspx
Mail Onlineが「GIダイエットの嘘が暴かれた:グリセミック指数はほとんどの健康な人には関係がない」と「白パンを食べようと全粒粉パンを食べようと問題ではない」と説明して報道した。これは過剰な一般化で誤解を招くものであり、「嘘が暴かれた」わけではない。GIは炭水化物を含む食品がどれだけ早く血糖値を上げるかを示すもので一部のダイエット法で利用されている。この米国の小規模研究では主に肥満の人に5週間異なる炭水化物量のGI食を食べてもらった。その結果低GI食の方が高GI食より心血管系と糖尿病のリスク要因を減らすのに良いということはなかった。しかしながらこの結果は主に肥満の、その1/4は高血圧の成人でのもので、必ずしも「ほとんどの健康な人」を代表するものではないかもしれない。特定集団での研究であるため一般化は難しい。この試験が語ることは心血管系と糖尿病のリスク要因を減らすために低GI食を選ぶことが高GI食を選ぶことより良いことはない可能性があるということである。