食品安全情報blog過去記事

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砂糖入りソフトドリンクと少女の早期初潮の関連

Behind the headlines
Sugary soft drinks linked to earlier periods in girls
Wednesday January 28 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/01January/Pages/Sugary-soft-drinks-linked-to-earlier-periods-in-girls.aspx
Guardianが米国での十代の少女の砂糖入り飲料(SSB)の摂取量を調べた研究について「砂糖入り飲料は生理を早く始める原因になるかもしれない」と報道した。この研究では5000人以上の少女が対象で、9-14才の時に生理が来たかどうかとSSBをどれだけ飲んでいるかを尋ねた。その後毎年フォローアップした。毎日1.5回以上SSBを飲んでいる集団は週に2回以下の集団に比べて次の月に生理が始まる可能性が22%高かった。最も多く飲む集団は平均12.8才で生理が始まっていてそれは最も少なく飲む集団より2.7ヶ月早い。
しかしこの研究はSSBがこの差の直接の原因であることを証明しない。他に多くの測定されていない要因が影響している可能性がある。生理が早いこととある種のがんのリスクの増加が関連するが、例えSSBが直接生理に影響するとしてもがんについてはこの研究では評価されていない。ほんの数ヶ月の違いが意味のある影響があるかどうかもわからない。
全体として、人々は過剰に心配する必要はない。しかしこの研究に限界があるからといってSSBは砂糖が多くカロリーが高いという事実がなくなるわけではない。摂りすぎは虫歯や肥満につながる。

(たまたまなのだけれど↓の論文の平均初潮年齢が12.8才。「SSBを最も多く飲んでいる集団」、平均ぴったり。正常の範囲内でのゆらぎ・ばらつきを過剰に意味づけしないほうがいいんじゃないですかね)