食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • より情報を与えられた女性は乳房マンモグラムを望まなくなる−世界初のLancet研究

Better informed women less likely to want a breast mammogram -- world first Lancet study
17-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/uos-biw021715.php
新しいLancetの研究によるとマンモグラフィーに関連する過剰検出と過剰診断のリスクを理解した女性は乳房スクリーニングを受ける意思が低くなる。
著者のSydney大学Kirsten McCaffery教授は、「マンモグラフィースクリーニングは乳がんによる死亡を減らすが、多くの女性はスクリーニングで重要でない病変が検出されて過剰診断と過剰治療につながるリスクを知らない」という。
この研究では意思決定を支援するために過剰検出の情報も含めて提供することの影響を879人の女性で調べた。その結果過剰診断の定量的情報を提供された女性は乳ガンスクリーニングについてより適切な知識を持ち、スクリーニングには好意的であり続けながらも検査を受ける意思は低くなった。

  • 構内禁煙政策は広範な支持を得ている、新しいOSUの研究

Smoke-free campus policy enjoys wide support, new OSU research shows
16-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/osu-scp021615.php
オレゴン州立大学のキャンパスでの禁煙方針は概ね歓迎されているが、キャンパス周辺や入り口での受動喫煙はまだある

Eating disorders linked with financial difficulties in female students
16-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/uos-edl021615.php
経済的困難が女子学生が摂食障害を発症するリスクを増やす可能性があり、一方食への極端な態度が短期的な経済的困難の原因となり、悪循環が存在する。男性は関連しない。
International Journal of Eating Disordersにオンライン発表

How A Single, Simple Guideline Could Help You Lose Weight
The Huffington Post | By Anna Almendrala Posted: 02/17/2015
http://www.huffingtonpost.com/2015/02/17/fiber-weight-loss_n_6702060.html?utm_hp_ref=denver&ir=Denver
やる気のある人にとってはカロリーを計算し栄養素を考えて食品を計ったりすることが減量に役立つ。しかしそれは誰にとっても簡単にできることではない。もしあなたがやる気のあるほうではないなら、気にすべきたった一つのことは繊維を多く摂ることである。
いくつかの常識的アドバイスからなるAHAのガイドラインと、単純に1日30gの食物繊維を食べるようにという助言は、1年でほぼ同じ減量効果だった。

メタボリック症候群の食事目標としての単一成分対複数成分:無作為化試験
Single-Component Versus Multicomponent Dietary Goals for the Metabolic Syndrome: A Randomized Trial
Yunsheng Ma, MD et al.,
Ann Intern Med. 2015;162(4):248-257.
http://annals.org/article.aspx?articleid=2118594
240人を1年。食物繊維群は−2.1 kg (95% CI, −2.9 to −1.3 kg)、AHAダイエットは−2.7 kg (CI, −3.5 to −2.0 kg)。
(どっちもあんまり減っていないとも言える。助言だけで行動変容につなげるのは難しい)