食品安全情報blog過去記事

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論文

  • ダイエットソーダは高齢成人の腹部脂肪増加と関連する

Diet soda linked to increases in belly fat in older adults
17-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/w-dsl031315.php
Journal of the American Geriatrics Societyに発表された研究によるとダイエットソーダをたくさん飲むことは65才以上の成人の腹部肥満増加と関連する。
過去30年に人工甘味料やダイエット飲料の摂取量は増えたが肥満も増加した。これまでの研究では主に若い人が対象だったがサンアントニオ高齢者縦断研究(SALSA)では749人の65才以上(1992-96年で)のメキシコ系及びヨーロッパ系アメリカ人を対象にした。平均9.4年のフォローアップ期間に3回ダイエットソーダの摂取量、ウエスト、身長、体重を調べている。3回目のフォローアップ時点での生存している参加者は375人。ダイエットソーダを全く飲んでいない集団のウエストが0.77cm増加したのに対して毎日飲んでいる集団は2.11cm増加した。人工甘味料入り飲料は減らすべきである。
(摂取カロリーは調べていない。論文では関連としか言っていないものをプレスリリースでは因果関係であるかのように言ってさらに踏み込んでダイエット飲料を飲むなと主張する。わりとよくあるパターン。行動学の面ではそういうこと(太っている人ほどダイエット関連製品を使う)はあるだろうが、それだと体脂肪が気になる人に系のトクホも悪影響があるのでやめるべき、になるだろう)

  • The Lancet Global Health:母乳を与える期間が長いことが成人IQと稼ぐ能力の高さと関連する

The Lancet Global Health: Longer duration of breastfeeding linked with higher adult IQ and earning ability
17-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/tl-tlg031615.php
ブラジルのペロタスで1982年に生まれた約6000人の乳児の前向き研究。平均年齢30才時点でのIQ検査と学歴と収入データを集めている。IQと母乳についてのデータが得られたのは3493人で母乳を与えられた期間を5分割してIQに寄与するだろう10の要因(生まれたときの家庭の収入、親の学歴、遺伝的背景、妊娠中の母親の喫煙、母親の年齢、出生時体重、出産方法)を調整した。授乳期間(最大12ヶ月)が長いほどIQや収入が多かった。
(最長でも1年で2年とかじゃないので注意。交絡要因を調整しきれていないような感じはするが1980年代のブラジルの状況がわからないので何とも)