食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 胎盤「スムージー」母が衛生上の畏れから裁判所に呼び出される

Placenta ‘smoothie’ mother in court over hygiene fears
March 19 2015
http://www.thetimes.co.uk/tto/news/uk/article4386158.ece
Swindon の二児の母Kathryn Bealeが子どもを産んだ女性に胎盤を「スムージー」にして飲ませていて、保健当局が公衆衛生を守るための中止命令を裁判所に請求した。

Placenta smoothie business investigated by Wiltshire health officials
Wednesday 18 March 2015
http://www.theguardian.com/society/2015/mar/18/placenta-smoothie-business-investigated-wiltshire-health-officials
(ビジネスでやっている
胎盤8cmとバナナとオーガニックベリーと水150mLを混ぜてスムージーにして飲ませる。残った胎盤は乾燥して粉末にして錠剤にする。
過去2年間事業をやっていて月に2人のお客さんがあった。
Independent Placenta Encapsulation Network (IPEN)という組織?の会員でスムージー25ポンド、カプセル150ポンドだそう。
https://www.placentanetwork.com/
へんなニュース
Public Update – FSA novel food status of human placenta
on January 27, 2015
https://www.placentanetwork.com/public-update-fsa-novel-food-status-human-placenta/
ヒト胎盤を新規食品として申請しているらしい。
というか1997年以前に欧州で胎盤を食品として食べていた経験があると主張していたのが却下された。つまり胎盤は食べるものじゃない、ということ。
そして新規食品として認めるようFSAに請願することを薦めている。通らないと思うけれど。)

  • Belle GibsonとWhole Pantryアプリ:嘘つきからの教訓

The age
Belle Gibson and The Whole Pantry app: lessons from a liar
March 19, 2015  Sarah Berry
http://www.theage.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/belle-gibson-and-the-whole-pantry-app-lessons-from-a-liar-20150319-1m25dh.html
彼女は名声を得て富を築いていたが苦難に打ち克ったという話が疑わしくなった。私達への教訓をSarah Berryが書く。
Elleは彼女を「今年最もインスパイアされる女性」と呼びCosmopolitanソーシャルメディア勇敢な女性賞を受賞した。どちらの雑誌のライターもすっかり騙されたことを認めた。
Cosmopolitanは一つ正しい−彼女は確かに畏れを知らないfearless。
彼女の末期脳腫瘍から食事療法で回復したという物語は今や良くて大げさ最悪でっち上げであることがわかっているが、彼女のアプリはベスト iPhone アプリ2013次点であった。さらにこの売り上げのうち30万ドルをチャリティ団体に寄付すると約束していたがしていなかった。アップル社は彼女のアプリを取り下げ、ペンギン社は調理本契約を破棄しBelle GibsonフェイスブックInstagramの投稿を削除した。Elleと Cosmoは彼女の年齢すら疑わしいと書いている。彼女の20万人を超えるフォロワー同様、多くの人たちがすっかり騙された。
Elleは12月号でBelle Gibsonを特集した時、たくさんの賛辞を受け取ったが、彼女の子どもの頃からの知人という人からの匿名のメールが来て彼女は小さい頃から嘘つきだという指摘があった。オーガニック食品を食べればがんが治るなどという偽りの希望をがん患者に与えることは罪であり、本を出す前に調べるべきだと。しかしElleのスタッフはこのメールのほうを嘘だと信じた。
Gibsonの件に含まれる真実のひとつは、私達が「病気を克服する英雄物語」を事実だと思いたい、ということである。
Gibsonの話はもう一人の「ウェルネス戦士」Jessica Ainscoughに類似する。今年2月26日に亡くなったAinscoughは昨年私が取材した時には「治っている」と言っていた。彼女の家族はもし彼女が通常医療を受けていればもっと長生きできただろうという話は強く否定する。しかし健康的なライフスタイルががんリスクを減らすとしても、がんと診断されたら治療を拒否することには多くの医師が警告する。
Belle Gibsonの問題はまだ終わっておらず、彼女は批判に答える公開文書を公表すると約束している。返事がどうであろうと、彼女の物語は我々の弱点を描き出す。