食品安全情報blog過去記事

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英国食事助言に従うことが心疾患リスクを下げるかもしれない

Behind the headlines
Following UK dietary advice may cut heart disease risk
Thursday March 19 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/03March/Pages/Following-UK-diet-advice-may-cut-heart-disease-risk.aspx
「賢明な食生活は数ヶ月で心臓発作リスクを下げる」と、RCTで英国食事ガイドラインに沿うことが血圧やコレステロール濃度などの心血管系疾患リスク要因を減らすという研究についてThe Timesが報道した。健康体重と禁煙が心血管系疾患リスクを下げるのに役立つことはわかっているが、健康な人が低塩低脂肪食にすることの根拠はそれより弱い。この研究の強みは食事研究では珍しい無作為化を行っていることである。限界は165人の参加者という人数の少なさと期間の短さである。血圧やコレステロールは心臓発作や脳卒中の指標ではあるが実際の発作ほど良い指標にはならない。しかし長期間食事介入をするのは困難だろう。この研究は現在の英国食事ガイドラインに従うことはメリットがあるかもしれないことを示唆するが確実ではない。