食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC NZ
What’s in that e-cigarette? – Expert reaction
March 27th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/03/27/whats-in-that-e-cigarette-expert-reaction/
主要ブランドの新しい解析によると、ニュージーランドで販売されている電子タバコは以前より強くなったがまだ普通のタバコよりははるかに有害物質は少ない。
New Zealand Medical Journalに発表された研究では同時に表示されている量と実際のニコチン含量に違いがあることも明らかにし、監視と規制改善を求めている
SMCは以下の専門家のコメントを集めた
Auckland大学国立健康革新研究所Oliver Knight-West研究フェロー
この研究は電子タバコはタバコを吸うよりは安全性が高いという既に確立されている根拠にさらに付け加える。電子タバコが全く安全だとは言えないがタバコよりは悪影響が小さいことは確信できる
Otago大学マーケティング学部Janet Hoek教授
この研究では電子タバコの一部の有害物質量は少ないと結論しタバコより電子タバコのほうが害が少ないという見解を支持する。しかし電子タバコに害がないということを証明したものではない。電子タバコは比較的新しい製品なので長期影響に関するデータはない。

E-cigarette research stimulates debate
March 27th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/03/27/e-cigarette-research-stimulates-debate/
メディア報道へのリンク

  • Cellが特別号で食品と科学の交叉を祝福

Cell celebrates intersection of food and science in special issue
26-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/cp-cci031915.php
Cellの「食品の生物学」特集。分子美食学、食品についての認識、農業の将来、肥満対策、食事と概日リズムの相互作用、など

  • 過激な環境保護主義者たちの死のキャンペーン

Radical Environmentalism’s Death Campaigns
Paul Driessen | Mar 21, 2015
http://townhall.com/columnists/pauldriessen/2015/03/21/radical-environmentalisms-death-campaigns-n1973889/page/full
3 Billion and Counting: The death toll is mountingという映画の紹介
第二次世界大戦前夜にDDTが発明され戦場の兵士を守る秘密兵器となり、戦後は数百万人のヨーロッパ人に散布されてチフスから守った。それから欧州や米国や先進国でマラリアを根絶した。その時のDDTのせいで病気になった人はいない。それからRachel Carsonの「沈黙の春」を後ろ盾にオーデュボン協会がDDTを禁止する目的で環境保護財団を設立した。DDTが広く使われていた時代、鳥や動物の数は増えていてEPAの科学委員会はDDTが有効で安全で発がん性はなく禁止すべきではないと結論した。しかしEPAのWilliam Ruckelshausは1972年に米国でのDDTの製造と使用を禁止した。その時米国で製造されたDDTの80%以上が疾患コントロールのために輸出されていた。Ruckelshausは政治的問題を解決したのだという。当時EPAに圧力をかけていた団体はマラリアの犠牲者のことは考えていなかった。また多くの環境保護主義者にとって当時母なる地球にとって最大の問題は人口爆発だと考えていた。Population Bombの著者Paul EhrlichはDDTの輸出による簡単な死亡の削減は途上国でのコントロール不能な人口増加につながると主張しエネルギーやゴールデンライスやDDTなどに反対した。
3 Billion and Counting
http://www.3billionandcounting.com/
モンサントが〜というのと逆方向の陰謀論。いろいろな見方がある。でも先進国は自分たちはDDTを使って克服したのに途上国にはそれを許さなかったというのは事実。)

Natureニュース
Bumblebee study called into question
Daniel Cressey
26 March 2015
http://www.nature.com/news/bumblebee-study-called-into-question-1.17201
ネオニコチノイド殺虫剤がミツバチに害を与えていないと結論した研究のデータを新たに解析したところ結論が反対になったとして英国政府の政策に疑問を提示した。
ネオニコチノイドは実験室の研究ではミツバチに有害であることは示されているが実際の野外での根拠はほとんどない。欧州委員会は有害影響があるという恐れから暫定的に使用を制限しているが英国政府は反対している。英国は反対ではあっても欧州の禁止に従わなければならない。この禁止は今年後半にレビューされる。
英国の立場にとって重要な根拠は2013年に英国食物環境研究機関(FERA)が発表した研究で、「ネオニコチノイド暴露とコロニーの成長や女王の数に明確で一貫した関連は見られなかった」と結論している。しかしSussex大学のミツバチ研究者Dave GoulsonがFERAのデータを再解析しコロニーのパフォーマンスにネオニコチノイドが有意に負の影響を与えていると結論した。Dave GoulsonはEUネオニコチノイドモラトリアムを支持している。
FERAのチームはマルハナバチの60コロニーを3カ所で監視した。20コロニーはクロチアニジン処理種子を使って作物を育てている畑、20はイミダクロプリドを使った畑、20は未処理の畑の近くに置いた。コロニーの健康状態と巣のネオニコチノイドの量に関連があるかどうかを解析し、そのような関連は見られなかった。
FERAの研究ではコロニーから殺虫剤が検出されなかった場合、研究者らはゼロから検出限界以下の値を無作為に割り付けて1000回のシミュレーションを走らせている。Goulsonは「不検出」に全てゼロまたは全て検出限界以下の濃度で存在するという二通りの仮定で計算したところ統計学的に有意な負の影響があるという結果になった。
DEFRAはその声明で、新しい解析は承知しており、殺虫剤がミツバチのプレッシャーの一つであることは認識していると述べている。
EFRAはGoulsonの解析を歓迎し、2013年の研究は確実な結論を出すには検出力が足りないと強調した。ネオニコチノイドがミツバチに害を与えているという仮説を支持する根拠はないが、このことはネオニコチノイドが無害だという結論を導くものではない、と言っている。
(検出限界以下の数字をいじるだけで有意差がついたとかつかないとかっていうレベルの話にどれだけリアルで意味があるのかということなんだろう。)

  • 我々のがんと心疾患対策の進歩を図に

Charting Our Progress Against Cancer, Heart Disease
by Berkeley Wellness | March 26, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/charting-our-progress-against-cancer-heart-disease
1980年以降アメリカ人の心疾患による死亡率は劇的に、がんによる死亡率は少し、下がった
(年齢調整死亡率のグラフ。この間肥満は増加し続けているので医療のおかげ)

  • インフォグラフィクス:健康的な食事の14の鍵

Infographic: 14 Keys to a Healthy Diet
by Berkeley Wellness | March 26, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/nutrition/article/14-keys-healthy-diet
健康的食習慣はそんなに難しいものではない。
http://www.berkeleywellness.com/sites/default/files/pictures/14KeysToAHealthyDiet.pdf
1.いろいろなものを食べよう
2.食べる量に注意
3.野菜や果物をたくさん食べよう
4.全粒穀物を多く
5.精製穀物や砂糖を加えるのは制限
6.魚やナッツをもっと楽しもう
7.動物脂肪を減らそう
8.トランス脂肪を避けよう
9.コレステロールを制限
10.ナトリウムを減らしてカリウムを増やす
11.カルシウムとビタミンDを十分に
12.サプリメントではなく食品を
13.飲み物のカロリーにも注意
14.お酒はほどほどに

  • 薬物使用者の間の急速なHIV蔓延にインドが公衆衛生上の緊急事態宣言

Scienceニュース
Rapid HIV spread in drug users leads Indiana to declare public health emergency
March 26, 2015
http://news.sciencemag.org/sifter/2015/03/rapid-hiv-spread-in-drug-users-leads-indiana-to-declare-public-health-emergency
Opanaと呼ばれているオピエート鎮痛薬を注射して使用している人たちの間にHIVアウトブレイクがおこっているためインド政府が公衆衛生上の緊急事態を宣言したとThe Indeianapolis Starが報道した。1地域で79例が確認されている。

Legislation on tanning long overdue in Alberta
By Medicine Hat News Opinon on March 25, 2015.
http://medicinehatnews.com/commentary/opinions/2015/03/25/legislation-on-tanning-long-overdue-in-alberta/
月曜日に、18才未満が日焼けマシンを使うことを公式に禁止する皮膚がん予防法が導入された