食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 外食=高血圧?

Eating out = high blood pressure?
10-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/dgms-eo041015.php
シンガポールDuke-NUS医学大学院の研究者らによる大学に通っている若年成人の研究で外食と高血圧の関連が示された。American Journal of Hypertensionに2015年3月19日オンライン発表。シンガポールの18-40才の501人。前高血圧は27.4%、週に12回以上外食するのは38%だった。男性は前高血圧が49%だが女性は9%。一回外食するごとに前高血圧のオッズが6%上がる。

  • 予防接種をしない−保育援助はできない 

オーストラリア社会福祉大臣
首相との共同メディアリリース
No jab – no play and no pay for child care
12 April 2015
Joint Media Release with:Prime Minister the Hon Tony Abbott MP
http://scottmorrison.dss.gov.au/media-releases/no-jab-no-play-and-no-pay-for-child-care
連邦政府は子どもの予防接種の「良心的除外conscientious objections」者に2016年1月1日から子どもの保育に関する援助制度(Child Care Benefits, Child Care RebateおよびFamily Tax Benefit Part A)を利用できなくする。
子どもに予防接種を受けさせた保護者は、子ども達が命に関わる病気をワクチン拒否している他人から感染させられるリスクがあるという恐怖なしに保育施設に子どもを預けることができなければならない。
医学的理由と宗教的理由による除外は継続されるが宗教的理由は政府が公式に認めた団体に限る。
オーストラリアの1-5才の子どものワクチン接種率は90%を超えているが子ども達を予防可能な病気からしっかり守るにはさらなる対策が必要である。多くの家族は適切な年齢での予防接種を行っているが(97%)、39000人以上の7才以下の子どもが親が予防接種拒否者であるという理由で予防接種をしていない。これは10年で24000人以上増加した。
子どもに予防接種をしないという家族の選択は公衆衛生からも医学研究からも支持されず、そのような行動に税金からの支出で保育サービスは提供できない

  • 低い位置にぶら下がっている果実(簡単に達成できる仕事):Dr. Ozは遺伝子組換えに不信の種を蒔く

Low-Hanging Fruit
Dr. Oz sows seeds of mistrust on genetic engineering.
By Henry I. Miller and Kavin Senapathy
http://www.slate.com/articles/technology/future_tense/2015/04/arctic_apple_safety_dr_oz_sows_seeds_of_mistrust_on_gmos.html
3月10日のDr. OzのArcticりんごについてのテレビ番組の批判。
Arcticりんごが褐色にならないのは細胞が壊れたときにおこるポリフェノールオキシダーゼによる反応を他のりんご遺伝子を使って抑制したからで、これまで何年にも渡って行われてきた交配による品種改良とそれほど違いはない。しかし遺伝子組換えだからという理由で規制対象となっていた。世論調査などではアメリカ人の80%は「DNAを含む食品」に表示を望んでいる。しかしそのうち自分たちの食べるほぼ全てのものにDNAが含まれることを知っている人はほとんどいないだろう。

  • NutriMost減量システムの懐疑的検証

A Skeptical Look at the NutriMost Fat Loss System
Stephen Barrett, M.D. April 10, 2015.
http://www.chirobase.org/06DD/nutrimost/overview.html
Zyto装置で手の皮膚の微弱電流を測定してコンピュータソフトで何かを診断するという製品。

  • Schumerは人気のある覚醒剤の禁止努力を支持

Schumer Backs Efforts to Ban Popular Stimulant
By Melanie Grayce West  April 12, 2015
http://www.wsj.com/articles/schumer-backs-efforts-to-ban-popular-stimulant-1428889371
Charles Schumer上院議員が、日曜日に、FDAアンフェタミン様化合物を含むダイエタリーサプリメントを販売禁止にするよう要請する公務員の声に加わった。BMPEAはしばしば植物由来の天然物質と偽装表示されている。Schumer氏は消費者は自分が摂っているものを知らないだろうという。消費者は「ダイエタリーサプリメントを製造している無数の業者に騙されている。これらの業者には責任がある」。FDAがそれを知っていて無視してきたのは非常に悪い。

  • FDAはダイエタリーサプリメントの危険に意図的に対応を遅らせたことを批判される

FDA Accused Of Dragging Heels On Dietary Supplement Dangers
4/11/2015 David Kroll
http://www.forbes.com/sites/davidkroll/2015/04/11/fda-accused-of-slacking-on-dietary-supplement-dangers/
ハーブ製品に含まれる有害なアンフェタミン誘導体についてFDAが対応しなかったことに疑問が提示されている。NYTの記者Anahad O’Connorによると、FDAはBMPEAについての研究者や医師からの警告に対応していないことが一つ、もう一つはFDAのダイエタリーサプリメント規制担当者が企業との関係があり機能を果たしていない。ここでは最初の点について取り上げる。
・BMPEAはハーブなんかではない
FDAは有害事象報告が積み上がらないと禁止できない

  • 反ワクチンの母が7人の子どもが百日咳になって考え直す

Anti-vaxxer mother recants after her seven children contract whooping cough
By Rob Crilly, New York
11:48AM BST 12 Apr 2015
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/northamerica/canada/11530137/Anti-vaxxer-mother-recants-after-her-seven-children-contract-whooping-cough.html
Tara Hillsとその夫は6年前に医療不信から子ども達に予防接種をしないことを決めた。7人の子ども達全員が百日咳になって外出禁止の中で、今彼女はその帰結をblogに投稿している。最初の3人の子どもは「代替スケジュール」での予防接種をしていたのだが下の4人は全く予防接種をしていない。CBCニュースの取材に対して「私はとてもおびえていた。怪しい情報がたくさんあって、悪いに違いないと信じていた」と語った。「反ワクチン陣営からの離脱についての賞賛も批判も期待はしない、これは人気コンテストではない。私の家族は間違った情報と恐怖の帰結を経験している」。彼女は今後全ての予防接種を受けさせるつもりだという。
(子どもが病気になって反ワクチン派の嘘を痛感して考え直したというひとは結構いるけれどあまりおおっぴらには言えない。自分の間違いを殊更言いたくはないし病気によっては何年も合併症の恐怖に怯えつつ後悔している。)

  • 汚染魚で船の乗組員が病気になった:19人中14人が入院

Tainted fish sickens ship's crew; 14 of 19 hospitalized
The Canadian Press Published Sunday, April 12, 2015
http://www.ctvnews.ca/canada/tainted-fish-sickens-ship-s-crew-14-of-19-hospitalized-1.2323441
New Brunswick州の保健当局が、Saint Johnの港で、ある船の乗組員の大部分が食中毒で入院したと言う。土曜日に船で有毒魚を食べて19人中14人は重体であるが安定しているという。ある種の中毒は神経や心臓の症状が出ることがあることから患者は監視されている。魚は国際水域で捕まえたもので公衆衛生上のリスクにはならない。回復時間は食べた毒素の量に依存し数週間かかることもある。船はパナマ船籍のBalsa 85で乗組員はフィリピン人。

  • 健康提唱団体が糖分の多いフルーツドリンクに警告

Health advocates warn of sugary fruit drinks
April 13, 2015
http://www.3aw.com.au/news/health-advocates-warn-of-sugary-fruit-drinks-20150412-1mjmbx.html
Obesity Policy Coalitionがランチボックスサイズのフルーツ飲料はコカコーラより糖が多いと言う。特に悪いのはGolden Circle Sunshine Punchでティースプーン8杯分も含む。
たとえナチュラルであっても糖は糖であり、子どもには勧められない。
(コカコーラは100mLあたり45 kcalでこのほとんどが糖由来。でも糖だけを問題にすればジュースも同じくらい)