食品安全情報blog過去記事

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説明資料(ノーカットニュース」食品医薬品安全処、4年前白首烏(ペクスオ)栽培農家の異葉牛皮消(Cynanchum auriculatum)漢方薬認可要求を却下」の記事に関連して)

漢方薬政策課/食品基準課/毒性研究科 2015-05-14 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=27504
ノーカットニュースが’15.5.14. 報道した『食薬処、4年前白首烏栽培農家の異葉牛皮消漢方薬認定要請却下』記事に対して次のように解明する。
食薬処長は‘05年異葉牛皮消を漢方薬として認めてくれという要請を受けたが漢方薬としての効能効果が明確に検証できなかったので漢方薬とは認めなかった。
漢方薬は治療など効能効果のために服用するもので効能効果が確認されなければならず、記事が言及した文書も食薬処の公式文書ではない。
したがって“‘消費者の健康に問題となりうる’と異葉牛皮消薬剤認定を拒否した食薬処“は事実と違う。
また食薬処は他の国で食経験があっても明確な毒性データが確認されれば食品原料には認めない。 ネパール産野生ハチミツ、センナはこれまでの研究結果から副作用が明確に確認なので食品原料として認めないのです。
ネパール産野生ハチミツには心血管毒素であるグラヤノトキシン(Grayanotoxin)が含まれ、韓国でこれを食べて死亡した事例が発生して‘07年12月から禁止した。その外地域の石清(野生ハチミツ)はグラヤノトキシンが検出されないことを基準に流通が可能。
またセンナは医薬品(便秘治療剤)原料であるセンノシド(Sennoside)成分が含有されていて多くの研究で下痢、腹痛などの副作用が確認されているので食品衛生審議委員会審議を経て‘09年5月から食品原料で使用を禁止している。
したがって‘石清、センナなど東南アジア国家で食用に許容した作物を食薬処は認めない‘との報道内容は事実と違っている。
同時に、中国南京医科大学研究結果の信頼性が不足であるという根拠は栄養バランスを考慮する時飼料での最大投与用量は5%を超過しないようにとの国際基準を考慮したものである。OECDガイドライン407の23項では‘もし試験物質を飼料で投与する場合正常な栄養水準に影響を与えないようにしなければならない’と明示されている。しかし南京大学の研究では飼料組成など栄養のアンバランスをもたらさなかったことを確認できる具体的な内容が含まれていないので国際基準に適しているとは言えない。
したがって南京大学の動物実験研究結果で異葉牛皮消に毒性があると判断するには科学的根拠が不足している。