食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC
expert reaction to publication of letters from Prince Charles to Department of Health regarding complementary medicine
June 4, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-publication-of-letters-from-prince-charles-to-department-of-health-regarding-complementary-medicine/
保健省への補完医薬品についてのものを含む、チャールズ皇太子と各政府機関の間の司法審査文書が発表されたことを受けて。
Durham大学Chris Higgins教授
医療を良くしようと考える誰もがチャールズ皇太子の、NHSは最良のケアを提供するためにその人の全体を考慮すべきという意見に合意するだろう。しかしこの議論は用語が間違っているための混乱している。「補完医療」は有効性と安全性が確認されれば通常の医療に組み込まれる。一方効果や安全性が証明されるまで「補完」や「ホメオパシー」医薬品を使い続けるのは無責任ではないのだろうか?ホメオパシー医薬品については安全性と有効性の基準を緩くすることでNHSが人々の信頼を失わないだろうか?
Essex大学補完医療名誉教授Edzard Ernst教授
この手紙はチャールズ皇太子が止むことなく英国の医療政策に干渉していることを再び明らかにする。彼は補完代替医療、特にホメオパシーが好きで壊滅的に知識や理解が足りない。チャールズ皇太子は情熱とおもいやりで活動しているという印象を与えようとしているが医療に必要なのは根拠と専門性である。彼は単に残念な人というだけではなく傲慢で公衆衛生に害をなす。

  • アレルギーを理解する

Senseaboutscience
Making Sense of Allergies
Posted by Tracey Brown on 05 June 2015 -
http://www.senseaboutscience.org/blog.php/118/making-sense-of-allergies
我々は「Making Sense of Allergies」を開始する。アレルギーと食品の好き嫌いとは違うことを明確にし正確な診断の重要性を強調する。インチキの自宅検査キットには科学的根拠はない
Making Sense of Allergies
4 June 2015
http://www.senseaboutscience.org/data/files/resources/189/Making-Sense-of-Allergies.pdf
食品添加物が原因とかファストフードが悪いとか自然療法で治る、などは嘘なので。Toxic Overload(毒素が溜まると発症するという説)なども

日本ではこれ
血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起
一般社団法人日本アレルギー学会
平成27年2月25日
http://www.jsaweb.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=51

コンシューマーラボ
Product Review: Magnesium and Calcium-Magnesium Supplements Review
6/6/15
https://www.consumerlab.com/reviews/magnesium-supplement-review/magnesium/
表示されている量の61.5%しか含まないものや同時に入っている他のビタミン類の量が表示と異なるものなどがあった。同じ量のマグネシウムの値段は2セントから1ドル以上とばらばらで高いから質が良いとは限らない

  • 世界薬物調査によるとより多くの人々がインターネットでエクスタシー、コカインを購入している

ABCニュース
More people buying ecstasy, cocaine on internet, Global Drug Survey shows
http://www.abc.net.au/news/2015-06-08/more-people-buying-ecstasy-cocaine-on-internet-survey/6529196
Global Drug Survey 2015によると、エクスタシーやコカインのような違法薬物がストリートより安いので、インターネットでの購入が増えている。
また選択肢の多いこととオンラインの方が安全だとみなしていることも寄与している。
世界的には処方薬の濫用はアメリカがトップであるが豪州もあまり少なくはない。

  • 本日のADHD原因探しゲーム:農薬

Today’s ADHD Blame Game: Pesticides
06.03.15
http://www.thedailybeast.com/articles/2015/06/03/today-s-adhd-blame-game-pesticides.html
新しい解析によると殺虫スプレーがADHDの引き金をひく可能性が示唆されている。不確実性の大きい不十分なデータに基づくこの農薬説は、生き延びるにはあまりにも弱い。
ADHDが農薬のせいだという古くて新しい説は全国を駆けめぐっている。Environmental Healthに発表された研究はピレスロイドADHDの関連を調べている。彼らはNHANES2001-2002で集めた子どもの尿の検体と臨床情報を用いた。著者らの質問は単純で、ADHDの子どもの尿からピレスロイドが検出される可能性はADHDでない子どもより高いか?である。答えは短く言うとイエスである。しかしこの研究には多くの不確実性がある。同様の解析をした別のグループで関連が見られないこと、一回だけの尿で暴露量はわからないこと、ピレスロイドが広く使われる前の検体で何故子どもの尿からピレスロイドが検出されるのか?など。ADHDの子どもやその保護者に虫が嫌いで殺虫剤を使いすぎる傾向があるのかもしれない。ADHDはそんなに簡単ではない。「殺虫剤さえ使わなければ問題は解決」ということはありそうにない。結局失敗して病気の個人や家族を殺虫剤以上に傷つける。