食品安全情報blog過去記事

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一食分の大きさを減らすことで肥満が減らせる

Behind the headlines
Decreasing portion sizes could cut obesity levels
Wednesday September 16 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/Decreasing-portion-sizes-could-cut-obesity-levels.aspx
BBCニュースが「一食分の大きさを減らすことが肥満の流行をとめるのに役立つだろうと研究者らが言う」と報道した。研究者らは70以上の過去の研究をまとめて一食分のサイズと食べ過ぎの関連を発見した。一部の人は必要な量ではなく与えられた量を食べる。研究者らはこの結果は驚くべきことではないがサイズを小さくするのが肥満対策に役立つという主張を支持する。個々の研究の質は低いと判断されていることや多くはサイズが大きいことで悪名高い米国の研究であることに注意すべきであろう。限界はあるものの体重管理のために小さいものを選ぶのは賢明であろう。

  • 英国のトランス脂肪禁止は「数千人の命を救うだろう」

UK ban on trans fats 'would save thousands of lives'
Wednesday September 16 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/UK-ban-on-trans-fats-would-save-thousands-of-lives.aspx
Guardianが「トランス脂肪禁止は2020年までに7200人を救う可能性があると研究が言う」と報道した。これは新しいモデル研究の結果である。平均的な英国人の食事では推定エネルギー摂取量の約0.8%がトランス脂肪由来である。トランス脂肪には天然に生じるものと人工的なものとがある。人工的なタイプは製品の保存期間を伸ばし味を良くするので食品企業が使うようになった。しかし研究で心疾患との関連が報告されいくつかの国では禁止した。英国では禁止はされていないが2012年にほとんどのスーパーマーケットや大手ファストフードチェーンは自主的に使用しないことに合意している。現在どれだけの商品にトランス脂肪が含まれているのかは不明である。研究者らは完全禁止によりどれだけの死が避けられると彼らが考えているのかを計算した。数字は興味あるものであるが、数学モデルに複数の仮定をいれたものでこの予想がどれだけ正確かはわからない。