食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 米国食事ガイドラインの背景にある科学はどれだけしっかりしているか?

How strong is the science behind the U.S. Dietary Guidelines?
By Carina Storrs, Special to CNN
September 24, 2015
http://edition.cnn.com/2015/09/24/health/dietary-guidelines-science/
米国の食事ガイドラインのもとになる助言委員会の報告に対するBMJに掲載された批判と、さらにそれに対する批判をとりあげた記事。
(指摘されている科学的根拠は具体的に食生活指針に影響するようなことはなさそうな内容ではあるが、こういう議論があちこちで行われること自体はアメリカの強さの証。日本なんかトンデモが大手を振っても批判すらない)

Tanning bed ban for Saskatchewan youth starts Nov. 1
Published Thursday, September 24, 2015
http://www.ctvnews.ca/health/tanning-bed-ban-for-saskatchewan-youth-starts-nov-1-1.2579517
18才以下の若者は医師に処方されない限り紫外線照射はできない

  • 「オーガニック」についての汚い真実

The Dirty Truth About "Organic"
by Henry I. Miller Wednesday, September 23, 2015
http://www.hoover.org/research/dirty-truth-about-organic
有機農法やオーガニック食品の情熱的な推進者は「自然に還れ」というメンタリティを持つ宗教的カルトに似ている。彼らは原理主義者ではないが現実に妥協しない。例えば有機農法では使用できる農薬が決まっているが必要があれば逸脱も認める。合成農薬は基本的に禁止されているが有機食品生産法では長い例外リストがある。一方「ナチュラル」農薬はほとんど認められている。これらの決定は農学とロビー活動と原理主義の組み合わされた怪しいプロセスで行われる。認められている「オーガニック」農薬の中には毒性の高いものもある。進化生物学者Christie Wilcoxが2012年のScientific Americanの記事で書いているように、「オーガニック農薬にもオーガニックでないものと同じ健康リスクがある。問題は誰がなんと言おうとオーガニック農薬は無くならないということである」。皮肉なことに「オーガニック」にされるかどうかは活動家や官僚による恣意的なものでほとんど意味はない。つまりオーガニック農業は一連の認められた基本原則や技術に基づくもので、最終製品の品質や組成とは関係がない。例えば禁止されている化学農薬やGM植物の花粉がオーガニック農場に混入したらどうなるか?農場の有機認証は失われない。
以下健康的であるという根拠はなくカビ毒などの汚染物質はむしろ多く収量は少なく新しい技術を拒否するため進歩しないなどの解説が続く。消費者がオーガニックを購入しているのは主に詐欺的マーケティングによるものである

Natureニュース
The science behind the Volkswagen emissions scandal
Quirin Schiermeier 24 September 2015
http://www.nature.com/news/the-science-behind-the-volkswagen-emissions-scandal-1.18426
多くの人はディーゼル排気検査には問題があることを既に知っていた
2011年にECのJRCの科学者は検査済みのディーゼル自動車の路上での排気は規制値の最大14倍であるが、ガソリン車のNOx排気は規制値以内であることを報告している。そして後に2014規制値に従ったディーゼル車のNOx排気は前よりは良かったがそれでも路上での排気は基準の約260%だった。

  • 劇場:実験室での失われた苦闘

Theatre: Lab's labour's lost
Nature 525, 454 (24 September 2015)
http://www.nature.com/nature/journal/v525/n7570/full/525454a.html
Photograph 51という、ニコール・キッドマンロザリンド・フランクリンを演じた演劇をPhilip Ballが賞賛する。
1953年にDNAの構造をワトソンとクリックが発見したという話にはロザリンド・フランクリンの仕事が必須だったにも関わらず、彼女が生きている間評価されることはなかった。彼女が卵巣がんで37才で死亡したため、ノーベル賞を与える理由が都合良く無くなった。
Anna Zieglerによるフランクリンについての演劇Photograph 51は演劇における科学の扱いをあなたに問うだろう。
(フランクリンの話はミソジニーフェミニズムが交錯する。それは過去の話ではない)

What Happens One Hour After Eating A Big Mac?
https://fastfoodmenuprice.com/big-mac-revealed/
(このグラフィクスが出回っているようだが、適当に書いただろうという内容でもインフォグラフィクスにすると説得力?があるらしい
ビッグマック食べるとお腹がすいてさらに食べたくなるって、そんなことないけど?そうだマックのせいだと言い訳してさらに食べるような人を救う方法なんかないんじゃ?)