- コレステロール薬は後期試験で失敗
Cholesterol drug fails in late-stage trials
Tuesday, October 13, 2015
http://news.sciencemag.org/sifter/2015/10/cholesterol-drug-fails-in-late-stage-trials
何年もの臨床試験の後、イーライリリーはevacetrapibを諦めた。第三相試験で、この薬は安全そうではあったが効果が十分ではなかった。EvacetrapibはHDL濃度を上げる最初の医薬品になるはずだった。他にいくつかの企業が同様の医薬品の試験を行って失敗しており、このメカニズム（善玉コレステロールを上げる）が効くのかどうかに疑問が提示される。
- 米国における有機農業の生産性：隔たりに注意
The Productivity Of Organic Farming In The US: Mind The Gap
Monday, October 12, 2015、もともとForbes 10/9/15の記事
Applied Mythology （応用神話学：植物病理学者Steve Savage のblog）
http://appliedmythology.blogspot.jp/2015/10/the-productivity-of-organic-farming-in.html
有機農業の生産性は慣行農法より一般的に低いが、この違いについてしばしば議論になるので最近のUSDAのデータで明らかにする。USDAの2014年調査データを用いて、有機生産者と農業全体の統計を作物毎、州毎に比較した。結果は明白で、ほとんどの場合有機農業の収量は少ない。2014年のオーガニック農地は全体のたった0.44%だが、もしこれが拡大すると土地の利用効率の悪さが問題になるだろう。オーガニック栽培が最低20エーカー以上行われている同じ州の同じ作物で比較可能だった370（米国の作物の80%をカバー）のうち、292でオーガニックの収量は少なかった。オーガニックの方が収量の多い55のうち89%は干し草やサイレージ作物で食用ではない。特にオーガニックで成績が悪いのは野菜や果物でグラフ参照。
（グラフや詳細データへのリンクあり。ほうれん草が71%も差がある）
FOIA: Organic industry, Chuck Benbrook orchestrated anti-GMO “independent” research, marketing
Julie Kelly | October 13, 2015 | Genetic Literacy Project
http://www.geneticliteracyproject.org/2015/10/13/foia-organic-industry-chuck-benbrook-orchestrated-anti-gmo-independent-research-marketing/
「あなたはすばらしい。ウォールストリートも注目している。Chipotleの株価も先週GMOを使わないために値段を上げると発表した時過去最高になった。今年44%も値上がりした。先週はTargetと Nestleに話をした。Chuck、あなたをハグしよう。あなたは私の素晴らしい師匠で指導者だ。あなたがやったこと全てに感謝する。Robyn」
これは2013年10月29日にRobyn O’BrienがCharles Benbrookに送った電子メールである。この短い文章は公的機関の科学者と食品企業の関係、ノンGMムーブメントの背景にあるものについて最も明確な証拠となるものである。このメールはNYTがEric Liptonによる「食品企業がGMOロビー活動のために学者を利用している」という記事を掲載したことと併せて発表されたもので、情報公開請求により公開されたBenbrookのメールはここhttps://www.muckrock.com/foi/washington-54/chuck-benbrook-emails-20764/から入手できる。これはBenbrookが十年以上オーガニック産業からお金をもらって活動してきたことを再確認するものである。
Robyn O’Brienは反GMOで有機農業推進の活動家で、Charles “Chuck” Benbrookはオーガニック企業のコンサルタントのもと大学研究者（ワシントン州立大学持続可能な農業と資源センター教授、農業経済学、つい最近はNEJMにグリホサートは発がん性とされたのだから認可を見直せと書いている）で近年は100%オーガニック企業からのお金で研究をしている。彼のGMO拒否はオーガニック企業がしばしば引用してきた。
（以下長い長い記事。もともと反GM団体が情報公開法を利用して研究者が企業からお金をもらっていることなどを攻撃してきた。それと同じ方法でオーガニック側の支援者を探ったらそれどころではないひどい実態という話。）
- 「ネズミ」サンドが空腹のサブウェイファンをびっくりさせる
Usa today
'Rat'-atouille sandwich shocks hungry Subway fan
October 13, 2015
http://www.usatoday.com/story/news/nation-now/2015/10/13/rodent-sandwich-subway/73887564/
Lincoln市のサブウェイでサンドイッチに死んだネズミが入っている写真が撮られている。
ほうれん草の袋に入っていたようだ
（カエル入り野菜もあるのでネズミがいるのもありだろうけれど）
- 中国の小さな地方がオーストラリアにアイス成分を供給している
The small Chinese district supplying Australia’s ice ingredients
Oct 14, 2015
http://thenewdaily.com.au/news/2015/10/14/china-supplying-majority-ice-ingredients/
新しい報告書によるとオーストラリアのメタンフェタミンの多くが中国南部の小さな地方から輸入されている。
Lufeng陸豊市、シティオブアイス“the city of ice”と呼ばれる
- ホメオパシーについての真実
The Truth About Homeopathy
by Berkeley Wellness | October 13, 2015
http://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/truth-about-homeopathy
我々が10年前にホメオパシーについて書いてから、この代替医療はかつてないほど人気になった−しかし問題が多いことに変わりはない。もともとホメオパシーは個人向けに作られ処方されていた。今やホメオパシーは数十億ドル規模のマスビジネスである。その製品は広く宣伝されドラッグストアで販売されしばしば普通の医薬品の隣に並べられオンラインでも販売されている。ホメオパシー支持者はこれがあらゆる病気を治療できると言い、しばしば医師が閉鎖的で競合を恐れているのだと非難する。主流の医学はホメオパシーをあからさまな詐欺でないとしたら非科学的ナンセンスとみなしている。今年初めFDAは、これら製品が市場に溢れ安全上の懸念があることから、規制（というより規制の無さの）再評価の一環としてホメオパシーレメディについて公聴会を開催した。我々がホメオパシーについて本当に知っていることは何だろう？
ホメオパシーの主張と基本原理
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ホメオパシーの歴史
略
根拠を希釈する
過去20年間、アレルギーや頭痛や風邪や下痢などのような病気用の各種ホメオパシーレメディが臨床試験で調べられてきた。質の高い研究のほぼ全てはこれらの製品がプラセボより効果があるということはないことを発見してきた。それとは逆に効果があると主張する研究は欠陥が多くデザインが悪く患者が少なく対照群が無く主観的症状を評価している。がんや高血圧のような慢性疾患についてのホメオパシーの対照化試験はない。
最近オーストラリアの保健医学研究評議会が包括的レビューを行いホメオパシーが効果があるという信頼できる根拠のある病気はない、と結論した。NIHの傘下の補完統合医療センターですらホメオパシーを支持する根拠はほとんど無く、ホメオパシーの基本となる概念は化学や物理の基本と矛盾すると言っている。一部のホメオパシー支持者は現代科学ではホメオパシーを評価できないと主張しているが、我々は治療は科学的根拠に基づくべきだと信じる。
我々の助言
我々はホメオパシーは薦めない。もし使用したいのなら以下の点に注意。
・風邪や頭痛などの軽い症状に使うとプラセボ効果で気分が良くなるかもしれない。
・効果のある治療法の代わりにホメオパシーを使わないこと
・ホメオパシーワクチンを信じないこと
・多くのホメオパシー製品は水かアルコール以外入っていないので害はない。しかし内容物を知ることはできない。例えば最近FDAは数十のホメオパシー製品に有害物質が含まれると警告しているし英国の系統的レビューでは有害影響の出た患者1100人以上を同定している。
・OTC医薬品を購入するときに小さい字で「ホメオパシー」と書いているものに注意。FDAが認可した医薬品と間違えないように。
コラム
それはほんとうにホメオパシー？
伝統的ホメオパシーはあまりにも希釈されているのでただの水やアルコールなので一般的に安全だと考えられている。しかしますます多くの製品がホメオパシーの基本を無視して1Xや2Xなど希釈しないで実際に成分を含んで販売されている。例えばZicamスプレーには生化学的影響が出るのに十分な量の亜鉛が含まれていた。さらにヒ素やカドミウムや水銀などの危険な化合物を含む溶液で希釈したことによる有害事象も報告されている。
