食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • GMO:フランケンフードか将来の食品か

GMOs: Frankenfoods or Future of Food?
by Peter Jaret | December 08, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/gmos-frankenfoods-or-future-food
カリフォルニア大学バークレー校の農業と資源経済学教授David Zilberman博士に聞く
・人類は何世紀にも渡って植物を改良してきた。GMOはどう違うのか?
遺伝子組換えはツールである。植物学者達は何世紀にも渡って交配や放射線照射などの今より雑な技術を用いて新しい植物を作ってきた。新しい技術はより正確な改変ができる。さらに多様な遺伝子も入れられる
・それが多くの人にはSFのように聞こえる。実際批判者はGMOを「フランケンフード」と呼んでいる。遺伝子組換えにリスクは?
「フランケンフード」というのは烙印を押し怖がらせるために使われる恐ろしげな用語である。GMOのリスクは過剰に拡大されている。人々は根拠なくあるいは取るに足らない理由でGMOを恐れている。GMは非常に役にたつ。他のどのような技術でもそうだがリスクとメリットは使い方次第である。
・現在遺伝子組換えはどのように使われているか?
これまでは主に害虫や除草剤耐性植物を作るのに使われていたが、干ばつ耐性などの気候変動対策、ゴールデンライスなどの貧しい国の栄養改善など可能性は多様である。しかし反対活動がゴールデンライスの導入やその他の有用な作物の開発を妨げてきた
GMOは最近WHOががんと関連させたラウンドアップの使用量を増やす。さらにDuo Enlistについての懸念がある。それは心配なことか?
ラウンドアップの安全性は確認されている。リスクがあったらもちろん知るべきだがどんなものにもリスクがありベネフィットと比べる必要がある。心配かどうかと聞くなら、私が心配しているのはGMO反対派がラウンドアップへの懸念を利用して全てのGMOを禁止に持ち込もうとしていることである
・規制が十分でないという批判には?
生物多様性を脅かすという恐れには?
・食品にGMO警告表示をすべきという意見には?
・この問題は論争が多い。反対派に言いたいことは?

  • 議会からFDA:表示計画ができるまで遺伝子組換えサーモンはスーパーマーケットには並ばない

Congress to FDA: No genetically engineered salmon in supermarkets until there’s a plan to label it
Brady Dennis December 17
https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/12/17/congress-to-fda-no-genetically-engineered-salmon-in-supermarkets-unless-it-is-labeled/
今週明らかになった膨大な連邦予算のなかに食品の世界に多大な影響を与える短い文章が入っていた。106ページの二つ目のパラグラフに、FDAに対して表示ガイドラインを実施するまでGEサーモンは販売禁止するよう指示されている。さらにそれについてのFDAへの予算は15万ドル以下。
これを推したアラスカ州上院議員Lisa Murkowskiは「この魚をサーモンと呼ぶべきかどうかも疑問だ」という。「「フランケンフィッシュ」にはそう表示すべき」
一方活動家達はFDAがGEサーモンを認可する可能性が高いと知って最近はWhole Foods, やTrader Joe'sや Costcoなどの大規模小売りチェーン店に売らないと約束させるようにしてきた。
(アラスカサーモンの商売敵。環境負荷が低く安いとなると。家畜や農作物は野生種に比べたら相当違う生き物だけどそれはいいんだ…。)

  • フランスが激やせモデルとデジタル操作画像を取り締まる法律を採用

France adopts law clamping down on ultra-thin models, digitally altered images
http://www.abc.net.au/news/2015-12-18/france-adopts-law-clamping-down-on-ultra-thin-models/7040370
非常に痩せているモデルには医師による健康証明と、雑誌の画像操作したものには表示を要求。

  • 2015年の科学

Nature
2015: The year in science
http://www.nature.com/news/2015-1.19007

今年の10人
365 days: Nature’s 10
17 December 2015
http://www.nature.com/news/365-days-nature-s-10-1.19018

2015編集者の選択
2015 Editors' choice
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/528490a.html
分野ごとに選んでいいる

多く読まれた記事
Best features of 2015
http://www.nature.com/news/best-features-of-2015-1.19008

画像
365 days: The best science images of 2015
http://www.nature.com/news/365-days-the-best-science-images-of-2015-1.19017

  • 今年の科学の大発見は・・

Science
And Science’s Breakthrough of the Year is …
By Science News Staff 17 December 2015
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2015/12/and-science-s-breakthrough-year
CRISPRゲノム編集技術がそのパワーを見せつける
そして9つの上位入賞
冥王星とケレスの探索
・8500年前のKennewick人骨
・心理学の再現性
・Homo naledi(新しい人類の化石)
・深部マントルプルーム
・エボラワクチン
オピオイド醸造する組換え酵母
・リンパ管:脳に隠された秘密
・量子の不思議
他に来年注目分野や昨年の予想の結果など。

  • 2015年10大サイエンスニュース

The top 10 science news stories of 2015
By David Grimm 17 December 2015
http://news.sciencemag.org/scientific-community/2015/12/top-10-science-news-stories-2015
おもしろニュース
10 オフィスの温度計は性差別主義者(最も快適な温度は1960年代のスーツを着た40才男性で設定されている)
9 自然選択がオランダ人を世界で最も背の高い人種にしたのか?(背の高いオランダ人のほうが子どもが多い)
8 インターネットの検索エンジンが選挙に影響する可能性
7 ラットは溺れる仲間を助けるためにチョコレートをあきらめる(あなたはラットのように利他的か?他者のために行動するのは人間だけではない)
6 ダークマターが恐竜を殺したのか?
5 世界に影響を与えたい?話すのに最適の言語が明らかに(英語の次はスペイン語がいいらしい)
4 砕けた染色体が免疫疾患の女性を治療する
3 土の下にあるダイヤモンドを示す珍しいアフリカの植物(この植物を見つけたら掘れ)
2 古代の岩壁画に描かれた「羽のあるモンスター」の正体が暴かれる
1 地球をすり抜けて落ちるにはどのくらいかかる?