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妊娠前のじゃがいもに富む食事が糖尿病リスクを上げる可能性

Behind the headlines
A potato-rich diet before pregnancy could up diabetes risk
Wednesday January 13 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/01January/Pages/A-potato-rich-diet-prior-to-pregnancy-could-up-diabetes-risk.aspx
Daily Telegraphが「妊娠前にじゃがいもを食べると糖尿病リスクが増える」と報道した。研究者らが妊娠前にジャガイモの多い食生活をしていたと報告した母親の妊娠糖尿病リスクが小さいながら有意に増加することを発見した。妊娠糖尿病は妊娠中の血糖が上がることによるもので通常症状はないが放置すると合併症をおこすことがある。イングランドでは通常ルーチン検査されているので問題にはならない。診断された場合には通常食事と運動でコントロールできる。この最新研究は米国の21693の妊娠記録をみたもので、定期的にジャガイモを食べていたと報告した女性で妊娠糖尿病の可能性が高いことを発見した。研究者らは週に5単位以上のジャガイモを定期的に食べる女性の妊娠糖尿病リスクが全く食べない人より50%高くなると推定している。この数字は高いように聞こえるかもしれないが、この研究での妊娠糖尿病の全体の発症率は5.5%と報告されている。研究者らはジャガイモがグリセミック指数が高いためだと考えている。関連が発見されたが因果関係は証明できない。この研究結果を理由にジャガイモを食べるのを止める必要はない。そうではなく、野菜や果物を十分にして食べるものの種類を多くすることが必要な栄養を含む健康的でバランスのとれた食生活を簡単にする。