食品安全情報blog過去記事

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その他

Natureニュース
New Delhi car ban yields trove of pollution data
Meera Subramanian 17 February 2016
http://www.nature.com/news/new-delhi-car-ban-yields-trove-of-pollution-data-1.19385
ニューデリーは世界で最も汚染のひどい市のであるが汚名を返上するのに努力している。市は過激な対応をとった:暫定的に個人の乗り物をナンバープレートをもとに一日おきにしか使えないように制限した。1月1日から始まった15日の試行結果が出た。禁止の最初の週の交通量は増えたがPM2.5が約10%減った。

US cancer institute to overhaul tumour cell lines
Heidi Ledford 17 February 2016
http://www.nature.com/news/us-cancer-institute-to-overhaul-tumour-cell-lines-1.19364
ベテラン細胞は引退
NCIは25年以上世界中で研究に使われてきたNCI-60、培養されてきた60のヒトがん細胞、を引退させることを決定した。今年の春遅くに、新鮮な患者検体由来の若返ったがんモデルレポジトリを発表する。
NCI-60は1990年以降企業や大学が10万以上の化合物をスクリーニングするのに使ってきた。NCI-60が作られたときのがんについての認識は今とは異なる、とNCIのがん治療診断部長James Doroshowは言う。「30年前、6つの乳がん細胞系統で有効な薬がみつかったらそれを乳がん治療に使えると思っていた。しかしそうではない」。その後乳がんは遺伝子変異によっていくつかのサブカテゴリーに分類されるようになり、それぞれ治療への反応性は違うことがわかってきた。
またNCI-60は何千世代も培養されペトリ皿に適応した変異をおこしもとの細胞とは相当違ってきている。
更新にはNCIは患者由来異種移植片(PDXs)を使う。これはヒトの腫瘍の小さな塊をマウスに移植して作られる。この条件だと、ヒトではないもののもとの環境により近い。腫瘍は収穫し他のマウスに再移植できる。NCIはドナーの治療歴や遺伝子情報などとともにこのPDXs由来細胞を頒布する。

  • Wi-Fiと携帯電話は本当にがんの原因?専門家の反応

Do Wi-Fi and mobile phones really cause cancer? Experts respond
February 17, 2016
https://theconversation.com/do-wi-fi-and-mobile-phones-really-cause-cancer-experts-respond-54881
2月16日のABC放送の番組Catalystの内容についての専門家の反応
Wollongong大学Rodney Croft
非主流派の科学者(fringe scientist)の単なる個人の主張を放送したもので科学的根拠はない
NSW大学Darren Saunders
まったくがっかりだ。恐怖を煽る者たちや疑似科学はテレビで無数に放送されている
Wollongong大学Sarah Loughran
科学的根拠もない多くの主張が放送され非常に残念だ
Sydney大学Simon Chapman
脳腫瘍が原爆投下後40年経って突然急増するということはない
(内容については略)

  • 携帯電話と脳腫瘍を結びつけたABC の番組Catalystは「放送すべきではなかった」

ABC Catalyst program linking mobile phones to brain cancer 'should never have aired'
Wednesday 17 February 2016
http://www.theguardian.com/society/2016/feb/17/abc-catalyst-program-linking-mobile-phones-to-brain-cancer-should-never-have-aired
Simon Chapmanの意見
ABCは「この番組のプロデューサーはこの問題について科学は決着しておらず議論があると理解している。そして人々は心配している。だから放送した」という。
(一応「科学番組」を標榜しているらしい。嘘を言って心配させて、心配があるのだからと主張するマッチポンプは報道の世界ではよくあることなんだろう)

The truth about gluten
By Hannah Funk  Published: February 16, 2016,
http://kimt.com/2016/02/16/the-truth-about-gluten/
過去2年ほど多くのアメリカ人がグルテンフリーダイエットの流行に乗った。ある人はセリアック病(グルテンにアレルギーがある)だから、ある人は単にグルテンを食べないことが健康だと信じているから。どちらの場合も多くの人はグルテンを制限することについてよく知っているわけではないかもしれない。火曜日にオースチンの登録栄養士Courtney Kremerが情報提供を行った。グルテンを除く必要のある場合はあるものの、減量や健康的が目的ならグルテンフリーは必ずしも健康的ではない、とKremerは言う。グルテンフリー食について質問があるならインターネットではなく医師や栄養士に相談すべきである。