食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 思考が早いことと健康的だと感じることが長寿を予測する

Quick thinking and feeling healthy predict longer life
29-Feb-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-02/afps-qta022616.php
Psychological Scienceに発表された6000人以上の成人をフォローした長期研究によるとある種の心理的要因が長寿の強い予想因子であることが示唆される。
中高年での死亡率が高いのは自分の健康状態を悪いと評価することと加齢による処理スピードの低下。他に女性であることが死亡リスクの低さと関連、喫煙は早期死亡リスクの高さと関連した。

  • 遺伝子検査は現実的でない期待を抱かせるかもしれない、研究が言う

Genetic testing may encourage unrealistic expectations, research says
Feb. 29, 2016  ADRIANA BARTON
http://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/health/genetic-testing-may-encourage-unrealistic-expectations-research-says/article28949637/
唾液のサンプルを民間企業に送って遺伝子検査をした結果が郵送されてくるとあなたは前立腺がんリスクが高いとあった。医者に行くと丁寧にあなたの懸念に答えてくれる場合もあるかもしれないが、そんな結果をまともに受け取らず議論すらしない医師にフラストレーションを抱える可能性もある。Annals of Internal Medicineに月曜日に発表された研究によると。この研究は自分で遺伝子検査をした患者が医師に相談した経験をしらべた初めての長期試験である。23andMeとPathway Genomicsの2社の客1026人が含まれる。
主な知見は
・遺伝子検査を注文した直後、63%は結果を医師に相談しようと計画するが6か月後実際にそうしたのは27%。行かない理由は結果が重要ではなかった、が40%、時間がない、が37%
・医師に相談した人のうち35%は非常に満足、18%は全く不満、残りはいくらか満足
・満足しなかった患者は医師が検査結果に興味がない、遺伝学の知識がない、この種の検査を疑っている、などが理由
2型糖尿病や心疾患などの慢性疾患のある北米人の多くは遺伝よりライフスタイルのほうが遥かに影響が大きい。遺伝子検査は患者に偽りの安心感を与える可能性がある。例えば肥満の人が遺伝的リスクは低いと判定されると「間違ったメッセージを送る」ことになる、とエディトリアルでは指摘している。しかし消費者の遺伝子検査への関心は高い。