食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC NZ
Meth contaminated homes, what’s the risk? – Expert reaction
March 24th, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/03/24/meth-contaminated-homes-whats-the-risk-expert-reaction/
‘P’汚染のある家のクリーンアップにお金がかかることがニュースの見出しになっているが、そのような家に引っ越す家族の実際のリスクは?
汚染した家とメタンフェタミンを合成していた家についての報道が多数あり、家を購入する人たちの保護強化を求める声が大きくなっている。SMCは以下の専門家のコメントを集めた
全国中毒センター毒性学者Leo Schep博士
汚染した家については、二つの別々の問題がある。誰かがメタンフェタミンを吸っていた家と、メタンフェタミンを合成するのに使われていた家である。合成の場合有機溶媒や酸やアルカリなどに暴露される影響があるが、前の住民がメタンフェタミン使用者だった場合のリスクは小さい。
ESRの法医学チームの代理人
‘P ラボ’としての活動による汚染の場合、メタンフェタミンだけでなく溶媒や副生成物や廃棄物などの各種化学物質に暴露される健康リスクがある。ESRの検査はそこでメタンフェタミンが合成されていたかどうかを知るためだが、汚染がメタンフェタミンの使用によるものである可能性を排除できない。
修復業者の検査についてはコメントできない。検査の感度は使用した方法により異なる。
Massey大学公衆衛生学部応用環境化学上級講師Nick Kim博士
暴露経路と毒性についての説明(略)
(借家の前の住人が何をやっていたか、なんて教えてもらえないよねきっと)

Natureニュース
Prestigious Karolinska Institute dismisses controversial trachea surgeon
Alison Abbott 23 March 2016
http://www.nature.com/news/prestigious-karolinska-institute-dismisses-controversial-trachea-surgeon-1.19629
Paolo Macchiariniは専門委員会の知見を受け容れない
(詐欺師の法螺を宣伝に利用して結局名誉を傷つけることになった。どこかで聞いた話)

  • うまみ風味増加

Umami Flavor on the Rise
by Andy Bellatti | March 21, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/umami-flavor-rise
塩味、苦味、甘味、酸味の4つの基本味はほとんどの人にとって簡単に認識できる。5つめの味覚、うまみについて聞いたことがあるだろう。日本語で美味しい味を意味するうまみはしょうゆやチーズやキノコに含まれ、近年塩を減らして美味しくするための新しい方法を探している食品企業の注目が高まっている。ここにあなたがうまみを使うための豆知識を提供しよう。
うまみは20世紀初めには概念があったが1985年にハワイで開催された国際うまみシンポジウムで公式に食品科学コミュニティーに認められた。うまみの代表として食品添加物グルタミン酸ナトリウムがしばしば引用されるが、キノコ、醤油、トマト、オリーブ、ハードチーズ、ビーフジャーキー、緑茶、ミソ、アンチョビ、酵母、魚介など多くの食品は普通にうまみ成分を含む。食品製造業者が低ナトリウム食品の需要に塩味増強目的で探しているのがこれらのうまみ源で、現在食品企業に販売されている製品がある(小売り用ではない)。風味を強化しながら食品添加物として表示する数を減らすために乾燥食品粉末ミックスなどを使っている。最近の流行はお菓子にうまみフレーバーを使うことで、例えばトリュフのチョコレートの風味を増すために粉末キノコを少量加えている。
あなたが手料理にうまみを加えるには、いつもの塩の代わりに少しのミソや醤油を使ってみる、パスタにはオリーブ油とキノコのみじん切り、スープやサラダに栄養酵母をふりかける、などができる。
アメリカ人はうまみがわからない、とか言われていた時代もあった。しかしうまみを上手に利用できていると自負している日本人の食塩摂取量が多いので、うまみで減塩、の説得力が無い・・)

  • 母乳を与えることが中流階級の、それができる身体をもつ健康な人の特権になるとき

When breastfeeding is a middle class, able-bodied privilege
March 23 2016  KASEY EDWARDS
http://www.stuff.co.nz/life-style/parenting/baby/breastfeeding/78202185/when-breastfeeding-is-a-middle-class-ablebodied-privilege
多くの女性にとって、母乳を与えるという選択肢はない。「母子を援助したい」と思う人たちは最初にそのことを理解する必要がある
セレブシェフのJamie Oliverが先週英国のラジオで母乳について語っていた。生涯において一度も母乳を与えたことがないだろうと推測されるJamieによると、母乳は「簡単」で「便利」で「より良く」て「無料」なのに、どうして多くの女性が母乳を与えないのか困惑しているそうだ。近頃の母親は愚かなのか?ミルクを買うのに必要のないお金を使い、ほ乳瓶の殺菌に無駄な時間を使い、母子の絆をさぼり、赤ちゃんのIQを下げているのか?
私達は馬鹿なのでもJamieより子どもを愛していないわけでもない。Jamieやその他の「母乳がベスト」推進者達は、母乳を与えることが選択できない女性たちが目に入らない。西洋諸国では母乳はしばしば中流階級の、それができる身体をもつ人の特権である。母乳で育てることは「簡単」でも「便利」でもない。母乳を与えたいと思う女性には支援をすべきだが、医学的、感情的、経済的、ライフスタイル上、などいろいろな理由で母乳を与えられない女性にとっては「母乳がベスト」ドグマは悪影響がある。母乳を与えようとしてできなくて涙に暮れる気持ちをJamie Oliverが経験することは決してないだろう。夜中の2時にひび割れた乳首から母乳よりたくさんの血を流して泣き叫ぶ我が子が栄養不良になってしまうという恐怖を知ることはないだろう。Jamie Oliver式の母乳推進は母親達にとって冷酷で赤ちゃんにとって役にたたない。本当に母親を助けたいならJamie Oliverは母乳については黙っているのが最良である。

  • スパイスは子どもに良いものであり得る−そして栄養を改善する

Spice Can Be Nice for Kids—and Improve Nutrition
by Keith-Thomas Ayoob, ED.D. on March 22, 2016 –
http://blogs.einstein.yu.edu/spice-can-be-nice-for-kids-and-improve-nutrition/
3月は栄養と食事学会(元アメリカ栄養士会)の全国栄養月間である。毎年異なるテーマが採用されているが今年は「正しく食べるための味と風味」。長続きする食生活の変化を動機づけするには食べることが楽しくなることが一つの方法である。
これまで子どもはスパイシーすぎるものは嫌いだとみなされてきた。我々は刺激の強いもの味の濃いものは与えないようにしてきた。これには幾分かの理由がある。一部の子どもは味覚感受性が非常に強い。しかしこの考えには間違いもある。一部の子どもはスパイスが好きで実際に食べることに興味を持つために強い風味を必要とする。私達は親に子ども達のより良い食習慣をつくるための援助を行っているが、ここに来る子ども達の中には味やテクスチャーに感受性が高すぎて刺激の少ない食事から始めなければならない子ども達がいる一方で感受性が低く強い感覚刺激が必要な子ども達もいる。そのような子ども達にはハーブやスパイスが必要である。
成人でもそうである。塩を減らす代わりにハーブやスパイスをもっと使うことで食事をとれるようにすることができる。

  • 健康に気を遣う若者の間でなぜ完全英国風朝食が脅かされているのか

Why the full English breakfast dish is thought to be under threat from health conscious young
By WMNDavidWells | Posted: March 23, 2016
http://www.plymouthherald.co.uk/English-breakfast-dish-thought-threat-health/story-28978206-detail/story.html
若者が健康にきをつけるようになって英国風朝食が減っている。かつては盤石の支持を得ていたベーコン、卵、ソーセージ、トマト、キノコ、豆、トーストからなる朝食は好まれなくなっている。18-24才の1/4以上が今や伝統朝食にベーコンは入れない。ベーコンを避ける傾向は加工肉とがんの関連が昨年WHOから報告されたことによる。昨年の報告以来ベーコンの売り上げは4%落ちた。2000人の朝食アンケートでは英国人はより健康的なものを選ぶようになってきていることを示唆する。今でも好きなメニューの一つではあるがかつてほどではない。最も多く食べられている朝食はシリアルで59%、次がトースト51%おかゆ34.8%、卵22.6%。

Cat food study leads to ethics overhaul at University of Sydney veterinary faculty
http://www.abc.net.au/news/2016-03-24/cat-food-study-leads-to-ethics-overhaul-at-university/7272488
ABCが獣医学部と大ペットフード企業Hills とRoyal Caninの共同取り決めについて暴露したことをうけて、大学が企業の後援について見直しをしていることを示す文書をABCが入手した。その案では、どんなに少額でも、贈与や後援は受け取った人に影響があることがわかっていると記している。
今週ABCの番組Latelineで、大学の行った有害なキャットフードについての研究で企業名が開示されていないことに疑問を提示した。大学はこの研究には企業からの資金提供はないとしたが、Hills とRoyal Caninからの支援はあるとした。その後大学の職員や学生の間に騒動が拡大した。
(ペットフード業界が大学を支援するのはいいけど情報は開示したほうがいいだろうし研究に妙な配慮はしない、でいいんじゃないかな)

  • 寿司は長寿の秘密か?

Is sushi the secret to a longer life?
24th Mar 2016
http://www.themorningbulletin.com.au/news/sushi-secret-longer-life/2975577/
ランチに何を選ぶ?サンドイッチの代わりに寿司を選べば健康で長生きのための正しい道にいる
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20160323#p9の日本の研究を受けての報道
もとの研究に寿司なんて出てこないし、写真のサーモンとアボカドの海苔巻きは日本発じゃないし。食事ガイドにはパンも入っているのに。
いかにメディアが研究内容を歪めるかがわかる例)

  • イースターの卵狩りに獣医師から警告:イヌにチョコレートは致死的

Easter egg hunt warning from vets: chocolate can be fatal for dogs
March 24, 2016
http://www.smh.com.au/environment/animals/easter-egg-hunt-warning-from-vets-chocolate-can-be-fatal-for-dogs-20160320-gnmy61.html
(卵じゃなくて卵形のチョコレートが流行しているらしい。子どもはそのほうが喜びそうだが犬は・・食べるなって言っても無理だし)

イースターエッグのホイルはソフトドリンクの缶や野球のバットにリサイクルできる
Easter egg foil can be recycled into soft drink cans, baseball bats
Posted about 4 hours ago
http://www.abc.net.au/news/2016-03-24/recycling-easter-egg-foil-into-baseball-bats/7273512
ウサギのチョコの写真