食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 我々は食べものからできている?

Are we what we eat?
29-Mar-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-03/mbae-aww032416.php
Cornell大学の科学者が、菜食主義により誘発された突然変異が、もしバランスのとれた食事をしなかったら、炎症に感受性が高く心疾患や大腸がんになりやすくしているかもしれないことを発見した。伝統的に肉を多く食べるアメリカ人と主に植物を食べるインドのPuneの人たちの特定の遺伝子の突然変異の頻度を追跡したMolecular Biology and Evolutionに発表された研究。1000 ゲノムプロジェクトのデータを参照し、植物主体の食事が何世代にも渡ってインドの人たちの特定の突然変異の頻度を高くした可能性がある。その遺伝子は長鎖多価不飽和脂肪酸の合成に重要なFADS1とFADS2で、アラキドン酸代謝に影響する。

  • 健康な小さい子どもの発達遅延を同定するスクリーニングツールにメリットはない

Screening tools to identify developmental delay in healthy young children not beneficial
29-Mar-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-03/cmaj-stt032416.php
カナダ予防医療特別委員会がCMAJに発表した新しいガイドラインによると、1-4才の特に何の兆候もない子どもの発達の遅れを調べるスクリーニングツールは薦めない。スクリーニングは医師が定期的に観察する発達調査とは異なるもので、通常親が使うチェックリストである。これらの使用による臨床上のメリットはなく、正確でない診断で親の不安を生じさせ正常に発育している子どもに不正確なレッテルを貼るデメリットがある。集団スクリーニングに対しては強く反対する。
(とにかく検査をすることが良いことだという非常に強い思いこみは否定し続けなければならない)