食品安全情報blog過去記事

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危険な組み合わせ:サプリメントを処方薬と一緒に摂る

ACSH
Dangerous Duo: Taking Supplements with Prescription Meds
March 30, 2016 by admin
http://acsh.org/news/2016/03/30/dangerous-duo-taking-supplements-with-prescription-meds/
何百万人というアメリカ人がダイエタリーサプリメントのパワーを信じている。そしてそれらによるリスクを完璧に無視している。
OTCビタミンやサプリメントは多くの場合処方薬と相互作用し、重大な健康問題への治療に干渉する。人々が間違って風邪に効くと信じているエキナセアは無害に見えるかもしれないが医薬品と一緒に摂ると薬の量を高すぎたり低すぎたりさせる。
骨の健康のためのカルシウムは抗生物質と結合して吸収を阻害しイチョウ抗うつ剤やある種の心臓用の薬と干渉する。
「これらの多くは薬物を代謝する酵素を変える。酵素活性を上げたり下げたりする」とUSC Norris Westsideがんセンター長のDavid Agus博士がCBSニュースのインタビューで語っている。「だから医薬品を使用するとその薬の濃度が効果がないほど低くなったり副作用が出るほど高くなったりする」
そして医師や薬剤師が医薬品については薬物相互作用の可能性について説明する義務があるがビタミンやサプリメントにはない。これは主にこの360億ドルの業界がFDAの規制を受けていないためである。ACSHはこれまで何度も規制されていないダイエタリーサプリメントの問題を取り上げてきた。
患者は使用している全てのビタミンやサプリメントを医師に報告する責任がある。
さらに問題が複雑なのはアメリカ人の53%がダイエタリーサプリメントを使用していると報告しているが、それらを摂ることの根拠がない無いことである。「デメリットはあるのにメリットはない。」とAgus博士は加えている。
コロンビア大学医療センター医療栄養部長David Seres博士もAgus博士に同意する。彼はCNNの意見コーナーにOTCダイエタリーサプリメントは「我々が信じ込まされているような素晴らしいもの」では全くないと書いている。

関連で東京都

  • 健康食品の不適正な表示・広告にご注意!

平成28年3月25日
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2016/03/60q3p100.htm
•販売店で購入した製品では、46品目中29品目に不適正な表示・広告がみられました。
•インターネット等の通信販売で購入した製品では、80品目中74品目に不適正な表示・広告がみられました。
・ヨヒンビンとエボジアミンを含む製品、ヒドロキシチオホモシルデナフィルとチオデナフィルを含む製品、シルデナフィルを含む製品の3製品を発見しました。

  • 康食品の利用に関する消費者調査を実施しました!

平成28年3月29日
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2016/03/60q3t100.htm
•66.4%が最近一年間に「健康食品」を利用していた。
•男女別の利用率では、男性62.1%、女性70.5%と女性のほうが高く、年代別では18〜39歳69.7%、40〜59歳67.8%、60〜74歳58.7%と若年層ほど高くなっていた。
•「効果・目的」、「原材料、内容成分」、「価格」などを重視して購入していた。
•摂取目的は、「栄養バランス」、「健康増進」、「疲労回復」などであった。
•利用者の31%が医薬品と併用したことがあると回答していた。
(不適正な表示・広告だらけで効果はなくて害はあるのにね。若い女性が多いのはダイエット目的が多いからだろうし日本の若い女性は痩せすぎなので国民の健康には良い影響はない)