食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

  • オオバコ繊維の力

The Power of Psyllium Fiber
by Berkeley Wellness | April 07, 2016
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/power-psyllium-fiber
繊維サプリメントとしてその下剤と血中コレステロール低下作用を期待して多くの人がオオバコを摂っている。オオバコの種子の外皮からなる粉末やカプセルである。他に血糖コントロールも期待されている。食事の前に摂ることで血糖上昇が抑制される。もしあなたが糖尿病で薬を飲んでいるのならオオバコを試す前に医師に相談すること。
オオバコの作用機序
オオバコ繊維が大腸で水分を吸収して便量を増やす。またゲル状になって便の通過を促す。効果は穏やかで通常12-24時間かかる。コレステロール低下作用は205年の研究が最も良く、食事と一緒に1日3回、スタチンと併せて12週間使っている。
一部の人では腹部膨満、ガス、下痢、便秘になる。アレルギーもある。ある種の薬物と相互作用するので薬剤師に相談すること。

  • アルコール Q & A

Alcohol: Your Questions Answered
by Berkeley Wellness | April 11, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-mind/mind-body/article/alcohol-your-questions-answered
我々はしばしばアルコールの健康へのリスクとメリットについて議論してきた。ここに他にいくつかのよくあるQ & Aを示す
・空腹にアルコールは避けた方がいい?
エス
・体脂肪が多い人はアルコールの影響がでやすい?
同じ体重なら脂肪の方が水が少ないので薄まりにくい
・アルコールの反応に影響する要因は?
年齢、性、食品、体重、体脂肪、医薬品、飲む速度など
・何故2日酔いになるのか?
のみすぎ
・何故2日酔いになるときとならないときがあるのか?
飲む量と速度やその他の要因が関連
・コーヒーや冷たいシャワーで目が覚める?
小さな短期影響はあるがアルコールの排出にはあまり効果はない
・どうしてアルコールが血糖に影響するのか?
インスリンの分泌に影響する
・高血圧の人にとって飲酒は良いのか悪いのか?
少量で心臓発作リスクを僅かに減らすという報告があるが大量飲酒は明確に悪影響
・ほんの少しの飲酒で赤くなる人がいるのはどうして?
通常それはアルコール不耐の症状で遺伝的にアルコールの分解ができない
・酒に強いのはいいこと?
必ずしも。
シャンパンで酔っぱらう?
炭酸が胃の働きを促進し吸収しやすくなる
・他の混合アルコール飲料は?
何を混ぜるかによる

Food firms push to phase out bisphenol A
Volume 94 Issue 14 | p. 11 | News of The Week
Issue Date: April 4, 2016 | Web Date: April 1, 2016
http://cen.acs.org/articles/94/i14/Food-firms-push-phase-bisphenol.html
消費者団体や環境活動家からのますます強くなる圧力に直面して、キャンベルスープデルモンテ食品が食品間詰めのBPAコーティングを代替するタイムテーブルを発表した。
原料にBPAとエピクロロヒドリンを用いるエポキシベースのコーティング罪は、柔軟性が高く腐食に強く中に含まれる食品の風味を変えないため長く缶の内側のコーティングに使われてきた。しかし高濃度のBPAが内分泌撹乱作用がある可能性が食品と接触する物質としての使用に議論をもたらし、ポリカーボネートがほ乳瓶から廃止された。またEPAは乳児用ミルクの缶にBPAを禁止した。食品企業は代用品を探していた。
件べるは4年前にBPAを段階的に廃止することを約束していて今は200万の缶がアクリル及びポリエステルベースのコーティングになっている。来年半ばまでに米国とカナダでの代替を完了する予定である。デルモンテは5月始めにほとんどBPAフリーに替えると言う。
この発表は消費者団体や環境団体が192の缶詰を小売店から購入してそのコーティングを調べた調査結果を発表したのと同時だった。フーリエ変換IR分光法により129缶はBPAベースだった。エポキシではない缶では、アクリルスチレン、オレオレジン、ポリ塩化ビニルコポリマー、ポリエステルなどが検出された。これらの代用品の健康影響についてはほとんどわかっていない。さらに塩化ビニルやスチレンのような発がん性が疑われているものが使われている、と指摘する。
消費者団体の報告書
缶詰食品のライナーに有毒BPAと残念な代用品がみつかった
Toxic BPA and regrettable substitutes found in the linings of canned food
http://www.toxicfoodcans.org/wp-content/uploads/2016/03/BPA-BuyerBeware.pdf
(何に替えても文句言われるのに。活動家って普通の消費者の利益を代表しているわけではないよね)

  • NHSの患者の腰痛に鍼はもう薦められない

Acupuncture for low back pain no longer recommended for NHS patients
Nicola Davis
Thursday 24 March 2016
https://www.theguardian.com/science/2016/mar/24/acupuncture-for-low-back-pain-no-longer-recommended-for-nhs-patients
NICEのガイドライン案が発表されたことを受けての報道
腰痛と座骨神経痛の治療に、鍼はプラセボと変わらない。
2009年のガイドラインで、検討しても良いとしていたがその後信頼できる根拠がないことが明確になったとしている。
鍼はひろく行われていて今やRCTもたくさんある。一部の試験で有効であるように見えるものもあるが全体としてプラセボと変わらない。

Low back pain and sciatica: management of non-specific low back pain and sciatica
https://www.nice.org.uk/guidance/GID-CGWAVE0681/documents/draft-guideline
腰痛治療の第一選択はアスピリンイブプロフェンなどの非ステロイド抗炎症薬。これらが役にたたない場合には急性期にのみオピオイド。超音波などの電気療法は避けるべき。

  • GMOの毒性を主張したSeralini論文が、雑誌のドメインが期限切れになったあと消える

Retraction Watch
Seralini paper claiming GMO toxicity disappears after journal domain expires
http://retractionwatch.com/2016/01/27/seralini-paper-claiming-gmo-toxicity-disappears-after-journal-domain-expires/#more-36333
Gilles Seraliniが共著のGMトウモロコシが長期で有害だと主張する論文がScholarly Journal of Agricultural Sciences (SJAS).に発表され、火曜日にCriigenがこの論文の知見について記者会見をすると発表していた。しかし1月27日の水曜日、雑誌のドメイン名が失効し、論文が無くなった。著者にどうして無くなったのか尋ねたがわからないと答えた。
この研究は反GMOサイトにも報告されていて、雑誌にはSeraliniのコメントも発表されていたという(それも消えた)
この雑誌の出版社Scholarly JournalsはJeffrey Beallの「predatory publishersの可能性のある」リストに載っている
その後論文は復活している。
(雑誌の編集部の住所がナイジェリア。Seraliniはまともな雑誌には相手にされなくなっているということなんだろう。でも学者ではないコミュニティにはインチキ論文でも効果がある。)

  • GMOサケ生産者AquaBountyがP.E.I.での生産拡大を申請

AquaBounty, GMO salmon producer, applies to expand production on P.E.I.
Apr 11, 2016
http://www.cbc.ca/news/canada/prince-edward-island/aquabounty-salmon-genetically-modified-1.3529876
築38年の孵化施設をたて直す

  • 反フッ素大学教授が議会にフッ素添加廃止をロビーする

Anti-fluoride university prof lobbies council to abandon practice
Published on April 11, 2016
http://www.cornwallseawaynews.com/News/2016-04-11/article-4494339/Anti-fluoride-university-prof-lobbies-council-to-abandon-practice/1
オンタリオ州CORNWALL
反フッ素本も書いているアメリカのPaul Connett博士が議員に対してフッ素が人々を傷つけると演説