食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 食品企業は健康研究にお金を出すべきか?

Should the food industry fund health research?
20-Apr-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-04/b-stf041916.php
BMJで専門家が議論
Oxford大学行動医学教授Paul AveyardとニューヨークVitality研究所のDerek Yachは社会のニーズを満たすのに食品企業は必須で協力は必要。バイアスを防ぐための強い対策(個々の研究者ではなく団体にお金を出し、研究の統計解析は独立した統計学者が行うなど)の元で協力すべきと主張する。一方Bath大学のAnna B Gilmore とLiverpool大学のSimon Capewell(どちらも公衆衛生教授)は食品企業のお金は研究を歪めると主張。

  • 汚いルームメイトは実験用マウスをより有用にする

Natureニュース
Dirty room-mates make lab mice more useful
Sara Reardon 20 April 2016
http://www.nature.com/news/dirty-room-mates-make-lab-mice-more-useful-1.19768
ミネソタ大学の免疫学者David Masopustは、無菌環境で選択的に交配されてきた市販の実験用マウスがヒトの研究の良い類似ではないのではないかと疑っていた。本日natureにオンライン発表された論文で、彼らは野生のマウスとペットショップのマウスがヒトの成人に似た、強くて複雑な免疫系をもっていることを示した。実験室のマウスをこれらの「汚いマウス」に暴露すると免疫系は強化される。実験室のマウスは外の汚いマウスと一緒に飼うと約20%が死亡したが生き残ったマウスは強くなった。
この実験は通常の動物飼育私設で行うのは非常に難しく、市販の実験動物がいかに「クリーン」であるかを示すものでもある

Scienceでは
Can ‘dirty mice’ save animal research?
By David ShultzApr. 20, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/04/can-dirty-mice-save-animal-research